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【注目の天文現象】
 10月中旬 紫金山・アトラス彗星が観測好期

短周期彗星62番 紫金山第1彗星(2024/01/12)

2024-01-14 19:08:01 | ほうき星

先週木曜日の夜、今年初の☆撮り遠征を敢行。出撃先は東伊豆某所で、主な撮影ターゲットは「ほうき星」でした。
撮影した3彗星のうち、現在全天で最も明るく見えている彗星がコレです。


【紫金山第1彗星(62P)1/12】
 キヤノンEOS Ra+タカハシε-180EDC,F2.8,ISO1600,STARRY NIGHTフィルター,1.6倍クロップ,
 総露出時間36分(2分×18コマ,加算メトカーフコンポジット),タカハシEM-200Temma2M赤道儀,
 口径25mmガイド鏡にて恒星オートガイド,トリミングあり,静岡県東伊豆町にて

1965年に中国・南京にある紫金山天文台で発見された短周期彗星です。英語表記では"62P/Tsuchinshan1"となっており、
日本ではカタカナで「ツーチンシャン第1彗星」と表記されることもあります。
太陽を周回する楕円軌道を6.2年で一周しており、昨年12月25日に近日点通過(太陽最接近)を迎え、
地球にも近づいてきたことで観測好期になっていました。
撮影時にはおとめ座東端辺りに位置しており、光度は約8等。口径5cmの双眼鏡を使って眼視で存在が分かる明るさでした。
写真では彗星特有の青緑色を呈した頭部コマから淡いながら細い尾が西側に0.5度ほど伸びているのが確認できます。
今後は急速に暗くなっていき、来月には10等以下まで光度が低下する見込みです。

ちなみに次の回帰は2030年3月上旬で、その少し前の2月27日の夜には「すばる」の星々の間を通過していく模様。
その時の光度は10~11等程度とみられ、今回ほど明るくはなりませんが、フォトジェニックなシーンになるかも?
但し、彗星の軌道があまり変わらなければの話です。



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