与那国島滞在2日目の話です。
当初の計画では、この日は朝から半潜水艇に乗って有名な海底地形(海底遺跡)を見るつもりだったんですが、
参加希望者が集まらなかったため残念ながら催行されずじまい。
となると、時間を持て余すことになりそうでしたが、調べたら島内の観光スポットはまだまだあるんで、
島を周遊する道路を時計回りに一周し、いろいろと見て廻ることにしました。
8時頃に一泊だけお世話になったホテルをチェックアウトし、滞在初日の最後に訪れた東崎の方へ向かいます。
すると、前日の帰りがけに撮った風力発電施設の近くに、こんなのがありました。
すぐ横にある説明板によると・・・
どうやら江戸時代にあたる時期に作られた番屋らしいです。
確かに全方位に渡って見晴らしがよく、西方向には前日に行ったティンダバナの全景が見えます。
視線を左に向けると、島の最高峰である宇良部岳とそれに連なる山の稜線がしっかり見えます。
さらに左には太平洋(フィリピン海?)の水平線まで望むことができました。
ココで魚眼レンズを使ってふたご座流星群とかを一晩中狙ったら、凄まじい数の流れ星を捉えられそうな感じ。
それにしても段丘地形があちこちに見られますねぇ。道理で海沿いは断崖絶壁ばっかりなわけだ。
地球物理学的に興味深い島かもしれませんね。
そこから数百メートル東に行くと東崎へ向かう道の分岐点に至りますが、
そこの路面の一部にこんな細工があります。
この連続した溝みたいなのはテキサスゲートって言うんだそうです。
ゲートっていう言葉の響きにはマッチしない見た目ですが、偶蹄目の動物はこういう隙間に蹄が嵌るのを嫌う
習性があって、この溝を通ることができないんだとか。つまり、東崎にたくさん放牧されている与那国馬を
この先へ出さないようにするためのゲート代わりの仕掛けなんだって。雑学ネタを一つ仕入れられました。
さて、ここから道は南西へと鋭角に折れ、こんな風景のところを移動することになります。
で、1kmほど進むと正面に東屋が見えてきます。その傍にはこんな石碑が立っているのでした。
1993年放映の琉球王国を描いた大河ドラマでロケ地になったことを記念して造られたようです。
奥に向かうと、こんもりとした場所が右手にあって、その手前に説明板があります。
サンニヌダイっていう景勝地だそうです。右奥に好展望地があるようですが、立入りできませんでした。
その間には、こんな景色が見られます。
荒波に浸食された地形なんでしょうね。この島にはこういう所が本当に多いです。
一方、左手奥にある展望場所からは、こんなのが見えます。
軍艦岩というんだそうです。軍艦って言うよりは、海面に浮上してきた潜水艦みたいな感じに見えますネ。
朝だと逆光状態になってしまうんで、遅めの時間帯に訪れた方が良かったかもしれません。
さて、周遊道路の本線に戻り、数百メートル進むと、左手にまた見晴らしの良さそうな展望台が現れます。
そこからの見ものがコレです。
立神岩っていう奇岩です。与那国島のシンボルとされ、ここから見る姿は太くて硬くて御立派って感じ!?
右に見える海岸線には断崖絶壁がずーっと先まで続いてます。
その反対側にあたる北東の方角の眺めも素晴らしいんです。
ここにも与那国馬がいて、その先には東崎の草原と灯台が見えるのでした。なんだか日本じゃないみたい。
でもねー、もっと天気が良かったらなぁ。ちなみに海上にはこんな雨柱が見えてました。
好天だった前日に来るべきだったと少し後悔。
で、立神岩については、もっと間近に眺められる場所が周遊道路沿いにあり、そこからの眺めがこちら。
近いんで、細部までよーく見えます。てっぺん付近をクローズアップすると・・・
見事なミルフィーユ状態です。植物がこんなところで繁茂してることに驚きました。
(つづく)
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