梅雨明け後の好天に恵まれた土曜日の晩、近場で☆撮りしてきました。
前回に引き続き、長焦点望遠鏡でのオートガイドのテストが主目的です。
撮影したのはコレでした。
【こぎつね座の亜鈴状星雲(M27)】
キヤノンEOS Ra+タカハシμ-180+フラットナーレデューサー,F9.8,ISO1600,
総露出時間36分(露出3分×12コマ加算コンポジット),タカハシEM-200Temma2M赤道儀,
口径25mmガイド鏡にて恒星オートガイド(ステラショット2使用),適当にトリミング
その形がウエイトトレーニングに使うダンベルに似ているということで「亜鈴星雲」の愛称で
知られている天体です。実際に望遠鏡を覗いて眼視観測すると江戸時代の「分銅」に似た感じで、
シオノギ製薬のマークが思い浮かんでしまいます。
前回の撮影で狙ったドーナツ星雲と同種の惑星状星雲という類の天体になりますが、
コイツはかなり大きくて、等倍トリミングするとこうなります。
Wikipediaによると視直径はドーナツ星雲の1.4×1.0'に対して亜鈴星雲は8.0×5.7'ということで、
実に5倍以上もの差があるんで、大迫力のドアップ画像になりました。
さて、この夜の撮影では小型ガイド望遠鏡の焦点距離を2倍以上に延長して臨みました。
使ったツールはビクセンの2.4倍Cアダプターで、元の焦点距離175mm×2.4=420mmとなりました。
ステラショット2のマニュアルによると、ガイド鏡の焦点距離は撮影用光学系の半分~1/4程度が
目安になるとのことで、1762mmの長焦点鏡に対しては1/4相当で440mmが目安という計算になります。
420mmだと若干不足気味なんですが、手持ち品では他に妥当なツールが無いんで致し方なしです。
で、結果は等倍トリミング画像のとおりで、ガイドエラーがかなり抑制されました。
但し、焦点距離が延びた分だけ像が暗くなったことで、ガイド星が見つけ難くなってしまったため、
ガイド用カメラの露光時間を1秒から3秒へと長めの設定にして対処したり、ステラショット2の
オートガイドに関するパラメーターを弄ったりして、条件設定上の試行錯誤が大変でした。
思いつきで組んだトンデモ系のガイドシステムですが、概ね使える感触が得られたんで、
これから視直径の小さい天体も狙っていけそうです。
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