社会人1年生のよう

アルバイトに採用されました。みんな応援ありがとう。

1件目の会社には採用されませんでした。2件目にも応募しましたが、勤務条件が折り合わなかったのでしょうか、採用されませんでした。自信を失いかけましたが、ダメで元々と3社目に応募し、めでたく採用されました。面接に至らなかった会社も含めると、4社に応募して1社に採用されたことになります。1社目の求人広告を目にしてから足かけ3ヶ月の就職活動でした。

バイトの目的は、行動範囲を広げること。行動範囲を広げることで、視野や交友関係も広がることでしょう。

ここに至るまで、多くの葛藤 (かっとう) を乗り越えてきました。

初めて問い合わせの電話をするときには、電話の前で1時間も2時間も迷いました。

1社目に採用されなかったときは、いったい自分は何をしたかったのか自問しました。

2社目の面接では、何とか採用されたいと思うあまり勤務条件を大幅に譲歩してしまい、社会保険強制加入のリスクを背負ってしまいました。

その2社目にも採用されず、自信を失いかけました。

しかし、2社に応募したことは無駄ではありませんでした。面接を経るたびに、面接での経験を履歴書にフィードバックしていきました。回を追うごとに、アピールポイントを履歴書に濃密に盛り込めるようになりました。

そして3社目。何とか採用されました。

一段落して気分が落ち着くと、恐ろしいことをしたことに気づきました。

私はもともと男の子の体で生まれましたが、現在は女性として生活しています。戸籍上の名前は変更できましたが、戸籍上の性別は男性のままです。その元の性別を隠して女性として求職したのですから、ずいぶんな冒険をしたものです。

採用されて嬉しいと同時に緊張もしています。新しい職場になじめるか、性別の件で問題がおきないかなどの不安もあります。

でも、採用されたということは、面接官が私でいいと判断したということ。

仕事の内容は、今までの仕事と180度違う仕事です。社会人1年生として初めて就職したときのような新鮮な気持ちに満たされています。実際、女性として就職活動をしたのは今回が初めてですから、ある意味、社会人1年生なのかも知れません。

これから仕事を楽しんできます。もちろんひとりの女性として。

初出社までしばらく日があります。期待と不安を楽しみましょ。

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