みぃちゃんの頭の中はおもちゃ箱

略してみちゃばこ。泣いたり笑ったり

旅立つ種を見送って

2012年06月04日 22時17分18秒 | 草木をめでる
サルスベリの実がはじけていました。

殻には、それぞれの種を仕切っていた壁だけが残されていました。

部屋の住人は旅立ちました。

殻は、立派に役目を務め上げました。

余計なことは考えずに、ただひたすら種を守り、はぐくみました。

種が旅立ってから、いったいどれだけの時間が経ったのか。旅立つ種を見送った今は、安堵 (あんど) に包まれ、肌をひやりとなでる薄紫色の風に揺れるのみ。さみしくはありません。仲間がいるから。