週末になると、不動産の広告が大量に新聞に折り込まれてきます。不動産の広告は、見ていると結構楽しいです。その中に、中古マンションの広告が入っていました。
安っ!
ひと目見て、値段に驚きました。名前の通った大手デベロッパーが手がけた築12年、4LDKの中古ファミリーマンションが、私が買った築5年のワンルームマンションとほとんど変わらない値段で売り出されています。ファミリーマンションですから、私が買ったワンルームの3倍もの広さがあります。立地条件も築年数も違いますが、こんなに広い部屋がワンルームと同じ価格とは、驚きました。
ファミリーマンションを買うつもりはありませんが、つい広告に見入ってしまいました。この価格なら、ワンルームの家賃に少し上乗せした家賃で賃貸に出せば利益が出ます (ファミリータイプのマンションはワンルームより空室率が高いので、その分を上乗せしないといけません)。
売りに出されていたのは南西角部屋。9階建てのうちの4階部分ですから、日当たりも期待できます (ただし現地は確認していません)。最寄り駅から徒歩10分ほどと交通の面ではやや不利ですが、1台分の駐車場があるので、車で行動する人には問題にならないでしょう。徒歩3分圏内にコンビニ、スーパー2店、ドラッグストア、ホームセンター、家電量販店まで立地しています。
わけありの予感。
条件は割といいのですが、ワンルームと同等の値段まで落ちるというのは、何かありそうです。
同じ日に、もうひとつ別の中古ファミリーマンションの広告も折り込まれていました。こちらも大手デベロッパーの手による物件です。仮に先ほどの物件を物件A、こちらを物件Bと呼ぶことにします。
物件Bは物件Aより新しく、築8年。総戸数が60戸を超える大規模な15階建ての8階部分です。リビングは真南を向いており、日当たりは抜群でしょう。間取りは3LDKですが、専有面積は物件Aとほぼ同じです (約1.5m2広い)。立地は、先ほどの物件から100mしか離れていません。
この部屋が、物件Aより1000万円高く売りに出されていました。
そんな値段じゃ誰も買わないよ。
この価格で買って賃貸に出そうとすると、かなり高い家賃を設定しないと元が取れません。ということは、自分で住むために買うにしても価格が高すぎるということです。
物件情報を見てみると、現況は所有者居住と書かれています。
ははーん……
所有者がローンを払えなくなって売りに出したと見受けられます。まだローンがたくさん残っており、ローンの残額が売り出し価格に反映されている可能性が濃厚です。現所有者が管理費や修繕積立金を滞納している可能性もあり、買うときには注意が必要です (私は買いませんが)。
おそらく、物件Bはこの後、どんどん値崩れするでしょう。もっと現実的な価格設定をしていれば早期に売れるでしょうが、売主がこの価格にこだわっているのかも知れません。早く売らないと、ローンの金利も大変でしょうに。
調べてみると、同じマンションで、2階の約5m2広い3LDKの部屋が300万円安い価格で売りに出されています。一般に高層階のほうが価格が高くなりますが、300万円もの差は大きすぎます。
値崩れ決定。
(9月23日追記) 新たな対抗馬として新築物件が出現。高すぎ中古物件、どうなる!?
安っ!
ひと目見て、値段に驚きました。名前の通った大手デベロッパーが手がけた築12年、4LDKの中古ファミリーマンションが、私が買った築5年のワンルームマンションとほとんど変わらない値段で売り出されています。ファミリーマンションですから、私が買ったワンルームの3倍もの広さがあります。立地条件も築年数も違いますが、こんなに広い部屋がワンルームと同じ価格とは、驚きました。
ファミリーマンションを買うつもりはありませんが、つい広告に見入ってしまいました。この価格なら、ワンルームの家賃に少し上乗せした家賃で賃貸に出せば利益が出ます (ファミリータイプのマンションはワンルームより空室率が高いので、その分を上乗せしないといけません)。
売りに出されていたのは南西角部屋。9階建てのうちの4階部分ですから、日当たりも期待できます (ただし現地は確認していません)。最寄り駅から徒歩10分ほどと交通の面ではやや不利ですが、1台分の駐車場があるので、車で行動する人には問題にならないでしょう。徒歩3分圏内にコンビニ、スーパー2店、ドラッグストア、ホームセンター、家電量販店まで立地しています。
わけありの予感。
条件は割といいのですが、ワンルームと同等の値段まで落ちるというのは、何かありそうです。
同じ日に、もうひとつ別の中古ファミリーマンションの広告も折り込まれていました。こちらも大手デベロッパーの手による物件です。仮に先ほどの物件を物件A、こちらを物件Bと呼ぶことにします。
物件Bは物件Aより新しく、築8年。総戸数が60戸を超える大規模な15階建ての8階部分です。リビングは真南を向いており、日当たりは抜群でしょう。間取りは3LDKですが、専有面積は物件Aとほぼ同じです (約1.5m2広い)。立地は、先ほどの物件から100mしか離れていません。
この部屋が、物件Aより1000万円高く売りに出されていました。
そんな値段じゃ誰も買わないよ。
この価格で買って賃貸に出そうとすると、かなり高い家賃を設定しないと元が取れません。ということは、自分で住むために買うにしても価格が高すぎるということです。
物件情報を見てみると、現況は所有者居住と書かれています。
ははーん……
所有者がローンを払えなくなって売りに出したと見受けられます。まだローンがたくさん残っており、ローンの残額が売り出し価格に反映されている可能性が濃厚です。現所有者が管理費や修繕積立金を滞納している可能性もあり、買うときには注意が必要です (私は買いませんが)。
おそらく、物件Bはこの後、どんどん値崩れするでしょう。もっと現実的な価格設定をしていれば早期に売れるでしょうが、売主がこの価格にこだわっているのかも知れません。早く売らないと、ローンの金利も大変でしょうに。
調べてみると、同じマンションで、2階の約5m2広い3LDKの部屋が300万円安い価格で売りに出されています。一般に高層階のほうが価格が高くなりますが、300万円もの差は大きすぎます。
値崩れ決定。
(9月23日追記) 新たな対抗馬として新築物件が出現。高すぎ中古物件、どうなる!?