戸籍上の名前を変更しました。銀行口座のほか、保険、携帯電話、クレジットカードなど、多くの名義を変更しなければなりません。大変な手間と時間がかかりますが、ひとつずつ片付けています。
クレジットカードの名義変更は、先日カード各社に届け出ました。しかし、オリコカードの場合は、カード利用代金を引き落とす銀行口座を別途変更しなければなりません。改名すれば当然口座の名義も変わりますから、同時に手続きが済めば合理的なのですが、オリコは気が利かないようです。(手続きが同時に済めば、カード会社にもメリットがあります。書類のやり取りに必要な送料が安く済み、書類の処理にかかる人件費も抑えられます。)
改めて、引き落とし口座の変更届をオリコに請求しました。数日経って、ようやく手続き用紙が送られてきました。
既に改名を届け出ましたが、まだ古い名前で書類が送られてきます。オリコ側での登録内容はまだ古い名前のままのようです。引き落とし口座としては新しい名前の銀行口座を登録したいのですが、このままではカード名義と口座名義が食い違ってしまいます。名義人相違として手続きがスムーズに完了しない懸念があります。
加えて、この用紙に書かれた文言がなかなかのもの。
揚げ足を取るつもりはないので、細かい誤字は無視します。
最後の文章が気になります。
「至急ご返送をお願いいたします」と書かれています。
自分たちは たかが用紙1枚の発送に何日もかけ、「至急」名義変更を完了させるわけでもないのに、顧客には「至急」返送するように要求しています。
自分たちがしないことを相手に要求するとは。
しかも、変更手続きをとった3社のうち、「至急」返送するように要求してきたのはオリコ1社だけです。
きっと、自分たちの論理を通す姿勢が社内に蔓延 (まんえん) しているのでしょう。
これじゃ、経営危機にも陥るわな。
私は仕事で文章を書きます。他人が書いた文章を書き直すことも多いです。書き直すときに特に目につくのが、筆者の視点で書かれた文章。ひどいときには、自分たちの論理をそのまま文章に持ち込んでいることもあります。
文章を書くときには、文意が的確に伝わるように留意しなければなりません。文章を書くことに不慣れな人は、自分が考えていることや理解していることを省きがちです。自分にとっての了解事項は、頭の中では当然の事柄です。特に意識しなければ暗黙の前提として埋没してしまい、文章には表れません。
しかし、自分は分かっていても、相手もその前提を共有しているとは限りません。第三者に読ませる文章を書くときには、自分だけの前提を持ち込まないように意識しなければなりません。さらに、文章を書いた後に、読者の視点に立って検討し直す必要があります。
文章を書き換えてみました。
やはり無理があります。どう書き換えたところで、角が立ってしまいます。理由は、自分たちがしないことを相手に要求している事実に変わりがないからです。
せかさないのが一番よさそうです。
口座引き落としの書類は、届いた当日に記入して、翌日投函 (とうかん) しました。その投函日に、別のカード会社 (イオンクレジット) から新カードが届きました。UCSカードに続いて第2位です。どの会社も手続きが早いです。残るはオリコのみ。「至急」処理してくださいね。
おまけ:
書類に書かれた文章を引用するときに「原文ママ」と書いたついでに、原文ママにまつわる小話も紹介します。この発想、いいなぁ。
クレジットカードの名義変更は、先日カード各社に届け出ました。しかし、オリコカードの場合は、カード利用代金を引き落とす銀行口座を別途変更しなければなりません。改名すれば当然口座の名義も変わりますから、同時に手続きが済めば合理的なのですが、オリコは気が利かないようです。(手続きが同時に済めば、カード会社にもメリットがあります。書類のやり取りに必要な送料が安く済み、書類の処理にかかる人件費も抑えられます。)
改めて、引き落とし口座の変更届をオリコに請求しました。数日経って、ようやく手続き用紙が送られてきました。
既に改名を届け出ましたが、まだ古い名前で書類が送られてきます。オリコ側での登録内容はまだ古い名前のままのようです。引き落とし口座としては新しい名前の銀行口座を登録したいのですが、このままではカード名義と口座名義が食い違ってしまいます。名義人相違として手続きがスムーズに完了しない懸念があります。
加えて、この用紙に書かれた文言がなかなかのもの。
平素は当社をご利用いただきましてありがとうございます。
さっそく離すが、「口座引き落とし手続きの用紙」を送付いたします。
不備なく記入・捺印いただき、至急ご返送をお願いいたします。
(原文ママ)
揚げ足を取るつもりはないので、細かい誤字は無視します。
最後の文章が気になります。
「至急ご返送をお願いいたします」と書かれています。
自分たちは たかが用紙1枚の発送に何日もかけ、「至急」名義変更を完了させるわけでもないのに、顧客には「至急」返送するように要求しています。
自分たちがしないことを相手に要求するとは。
しかも、変更手続きをとった3社のうち、「至急」返送するように要求してきたのはオリコ1社だけです。
きっと、自分たちの論理を通す姿勢が社内に蔓延 (まんえん) しているのでしょう。
これじゃ、経営危機にも陥るわな。
私は仕事で文章を書きます。他人が書いた文章を書き直すことも多いです。書き直すときに特に目につくのが、筆者の視点で書かれた文章。ひどいときには、自分たちの論理をそのまま文章に持ち込んでいることもあります。
文章を書くときには、文意が的確に伝わるように留意しなければなりません。文章を書くことに不慣れな人は、自分が考えていることや理解していることを省きがちです。自分にとっての了解事項は、頭の中では当然の事柄です。特に意識しなければ暗黙の前提として埋没してしまい、文章には表れません。
しかし、自分は分かっていても、相手もその前提を共有しているとは限りません。第三者に読ませる文章を書くときには、自分だけの前提を持ち込まないように意識しなければなりません。さらに、文章を書いた後に、読者の視点に立って検討し直す必要があります。
文章を書き換えてみました。
平素は当社をご利用いただきましてありがとうございます。
「口座引き落とし手続きの用紙」を送付いたしますので、ご記入・ご捺印のうえ、ご返送をお願いいたします。
なお、引き落とし口座の変更には1ヶ月ほどを要します。お早目のお手続きをお勧めいたします。
やはり無理があります。どう書き換えたところで、角が立ってしまいます。理由は、自分たちがしないことを相手に要求している事実に変わりがないからです。
せかさないのが一番よさそうです。
平素は当社をご利用いただきましてありがとうございます。
「口座引き落とし手続きの用紙」を送付いたしますので、ご記入・ご捺印のうえ、ご返送をお願いいたします。
口座引き落としの書類は、届いた当日に記入して、翌日投函 (とうかん) しました。その投函日に、別のカード会社 (イオンクレジット) から新カードが届きました。UCSカードに続いて第2位です。どの会社も手続きが早いです。残るはオリコのみ。「至急」処理してくださいね。
おまけ:
書類に書かれた文章を引用するときに「原文ママ」と書いたついでに、原文ママにまつわる小話も紹介します。この発想、いいなぁ。