D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Manual exposure (F=3.3, SS=1/8s), ISO640, WB=Sunny (-2), f=24mm (35mm-equivalent: 36mm), Shadows brigtened
紅葉の時期は特別に夜間拝観が実施されると聞いて、清水寺にやってきました。清水寺へは過去にも足を運んでいますが、紅葉の時期、しかも夜に訪ねるのは初めてです。
ここは本堂 (舞台) へ続く回廊。静かな薄明かりの中に漂う厳粛さが、ここが寺院であることを物語っています。
清水寺は、清水山のふもとから1200年以上の長きにわたって京都の街を見守り続けてきました。1200年という時間が目まぐるしく過ぎ去っていっても、夜になれば眼下の街が黒く沈むことに変わりはありません。その間、人は何をしてきたか。
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Manual exposure (F=2.8, SS=1/6s), ISO1600, WB=Sunny (-1), f=17mm (35mm-equivalent: 25mm)
清水寺には、舞台と同様に高い柱で支えられた建物がいくつも建っています。格子状に組まれた柱が壮観です。柱に装飾はなく、素朴な外観をしていますが、規則正しく並んだ姿が幾何学的に美しくもあります。
柱に装飾はなく、素朴な外観をしています。力強く舞台を支える柱に飾りはいりません。しかし、武骨でありながらも、規則正しく並ぶ姿は幾何学的に洗練されています。本質に迫るものは本質に至るまでの歴史で磨かれ、必ず美しくなります。
舞台から地面までは何十メートルあるのでしょうか。舞台の高さに脅えながら、一歩一歩進みます。下を見下ろさなくても、欄干まで進む途中で既に腰が引けています。
ついに欄干にたどり着きました。怖くて腰が引けているのは相変わらずですが、数え切れないほどの太い柱が私の体を支えています。
思い切って欄干から身を乗り出してみます。眼前には明かりを散りばめた京都の街。下にはゴツゴツした太い柱。身を任せるというのは、こういうことなのでしょう。
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Manual exposure (F=2.8, SS=1/6s), ISO640, WB=Sunny (-1), f=17mm (35mm-equivalent: 25mm)
さらに奥に進みました。
下からのライトを浴びて、朱塗りの垂木 (たるき) が妖艶な香りを振りまいています。
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蔵出し企画: おもちゃ箱の奥 2005年12月7日の記事は → 「越前かにめし (北陸本線、福井駅)」 2004年12月7日の記事は → 「野菜入り豆乳」 【みぃのつぶやき】 去年食べた越前かにめしの弁当箱は、今でもお惣菜を入れるのに使っています。 過去の記事を振り返ろうと蔵出し企画を開始したのも1年前でした。「おもちゃ箱の奥」は今年限りとして、来年からは別の企画を考えています。 ※ 過去の記事へのコメントも歓迎します。恐れ入りますが、コメントは該当する記事に書いてくださるようお願いします。過去の記事に関するコメントが今日の記事に書かれていると、他の読者が脈絡を理解できず、混乱してしまいますから。 |