D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Programmed AE (F=4.0, SS=1/60s), -0.3EV (Matrix metering), ISO200, WB=Cloudy (+0), f=38mm (35mm-equivalent: 57mm)
長崎市街から島原に移動します。まず長崎駅でJR線に乗り、諫早 (いさはや) 駅で島原鉄道に乗り換えます。単線の鉄道で田園地帯を抜ける旅の始まり、始まり。
乗り込んだ車両の窓枠はなんと木製。内装が木の列車に乗るなんて何年ぶりでしょう。ずいぶん前、17~18年前でしょうか、1年生の頃に名鉄の木の電車に乗ったことがあります。古くなっても現役で頑張り続ける姿が気に入り、その木の電車が来ると嬉しくて仕方なかった記憶があります。
島原鉄道は乗客の少ないローカル線だと聞いていましたが、こんなところで木の列車に乗れるとは思ってもいませんでした。今日はいい日だ。
もうひとつの驚きが、窓枠に落書きがほとんどないこと。地元の人から大切にされている様子がうかがえます。
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Programmed AE (F=3.3, SS=1/40s), 0.0EV (Matrix metering), ISO200, WB=Cloudy (+0), f=24mm (35mm-equivalent: 36mm)
窓は、レバーを手で握ってバネ式のロックを解除し、上下に開閉するタイプです。最近、下の窓が開かない車両が増えてきた中で、レトロ感たっぷり。
調べてみると、この車両が製造されたのは1962年。実に今から45年も前です。こんなに古い車両がよく残ってくれたものです。
運転室にも都会の電車にない特徴がありました。
一般的な電車と同じく、運転室と客室の間が仕切られていますが、その仕切りは腰ほどの高さしかありません。しかも仕切りの上にはガラスがはめ込まれているわけでもなく、運転室が完全に開放されています。
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Manual exposure (F=5.6, SS=1/125s), ISO200, WB=Cloudy (+0), f=38mm (35mm-equivalent: 57mm), Shadows brightened
おかげで、正面からの景色も、ガラスに遮られずに撮ることができます。
ときどき、車掌さんが車内を巡回しては運転士に連絡事項を伝えていきます。それも車掌室のマイクなどは使わず、車内を巡回して一番前に来たときに、例の仕切りから身を乗り出して運転士に話しかける方法で。こんな光景も、運転室が完全に閉じられていないがため。
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Manual exposure (F=7.1, SS=1/160s), ISO200, WB=Sunny (-1), f=38mm (35mm-equivalent: 57mm)
乗った列車はこれ。この列車を狙ったわけではなく、偶然の乗り合わせですが、島原鉄道の中でもレアな車両だったようです。ラッキー♪
この列車は2両編成でした。後ろには、鉄道ファンの間で「三本ヒゲ」と呼ばれる車両が連結されていたそうです。でも、これは後から仕入れた知識。旅行当時はそんなことなど知らず、撮ってきませんでした。
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Manual exposure (F=4.0, SS=1/50s), ISO200, WB=Cloudy (+0), f=34mm (35mm-equivalent: 51mm)
すれ違う列車は、みな黄色く塗られています。黄色い車両が島原鉄道の主力なのでしょう。
あれ、黄色い車体にかわいいイラストが描かれてるよ。
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Programmed AE (F=3.2, SS=1/40s), 0.0EV (Matrix metering), ISO200, WB=Cloudy (+0), f=17mm (35mm-equivalent: 25mm)
描かれているのは子守をする女の子。着物を着て赤ちゃんを背負い、列車の屋根にまたがって乗っています。その周りには風車。
島原の子守唄をモチーフにしたものでしょう。島原の子守唄は決して明るいイメージの歌ではありませんが、このキャラクターは明るく朗らかに描かれています。
関連リンク:
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