出石城跡で鳥居を撮っているうちに、あっという間に2時間が過ぎてしまいました。空も少し暗くなってきて、木々の緑に囲まれての撮影はそろそろ限界でしょう。出石城跡の次に訪ねようと考えていた「歴史と学びの小径」という遊歩道に回るのはあきらめ、夕食にしようと町をぶらぶら。
うだつのある家を発見!
うだつを見たのは初めてです。私が育った頃には既にアルミサッシを完備した気密性の高い住宅が主流になっており、うだつは聞いたことがある程度でした。
この写真の、隣家との間に設けられた高い壁がうだつです。うだつには防火壁としての役割があります。今どきの家にうだつなんて上げません。昔の面影を残す出石だから出会えたといえるでしょう。
うたつのある家をせっせと撮っていると、おばあちゃんが近づいてきました。怪訝そうな面持ちで、こんな町中で何か変わったものでも撮れるのかと聞いてきます。小ぢんまりとした田舎のクリーニング店の前にドカッとカメラを据えて撮影している姿は、改めて考えてみれば異様です。ちなみに、うちの母からは、いつも変な写真ばかり撮ると言われます (後述)。
向かいの家にうだつが上がっていると教えると、おばあちゃんの顔に花が咲き、少女漫画のヒロインのように目がキラキラ輝きました (プラス3年の長生き決定)。おばあちゃん、何十年も出石で暮らしながら、そして今日もここに来ながら、目の前の家にうだつが上がっていることを知らなかった模様。そして私もびっくり。うだつという言葉が通じたのですから。30代から下では、うだつ自体を知らない人が多いはずです。知ってる私はきっと偏屈者。
「いいこと教えてもらったわー」
たかが "うだつ" でそんなに喜んでもらえると恐縮するなぁ。
「みんなに教えてあげよう」
あなた、この町に眠る秘密をひとつ知ってしまいましたね。私にもひとつ教えてよ。
「この辺に食べる所ありますか」
出石の名物は出石そば。通りにはそば屋がたくさんありますが、そばはお昼に食べたので、夕食には違うものを食べようと食堂を探していたところでした。私が歩いた範囲ではそば屋以外の飲食店は見かけませんでした。地元のことは地元の人に聞くべし。
おばあちゃんの記憶と通りがかりの人の親切に助けられ、お寿司屋さんにたどり着きました。ありがと。
但馬旅行の目次は → こちら
「石の見る夢」 ← 但馬旅行の前の記事 (旅程順) はこちら。
関連記事:
うちの母から「いつも変なものばかり撮る」と言われる私の作品たち。母が理解できないという顔をした写真を紹介します。私自身は美を感じて「撮りたい」という衝動を抑え切れずに撮った写真ばかりなのですが。(画像やテキストをクリックすると、各記事が表示されます。)
あめ色の竹垣
黄色い三角形の階段
夜のオープンテラス
これは、撮影中に横で見ていた母に「何がいいの?」と言われた、折り紙付きの写真。
せせらぎに踊る
都会の地下神殿
うだつのある家を発見!
うだつを見たのは初めてです。私が育った頃には既にアルミサッシを完備した気密性の高い住宅が主流になっており、うだつは聞いたことがある程度でした。
この写真の、隣家との間に設けられた高い壁がうだつです。うだつには防火壁としての役割があります。今どきの家にうだつなんて上げません。昔の面影を残す出石だから出会えたといえるでしょう。
うたつのある家をせっせと撮っていると、おばあちゃんが近づいてきました。怪訝そうな面持ちで、こんな町中で何か変わったものでも撮れるのかと聞いてきます。小ぢんまりとした田舎のクリーニング店の前にドカッとカメラを据えて撮影している姿は、改めて考えてみれば異様です。ちなみに、うちの母からは、いつも変な写真ばかり撮ると言われます (後述)。
向かいの家にうだつが上がっていると教えると、おばあちゃんの顔に花が咲き、少女漫画のヒロインのように目がキラキラ輝きました (プラス3年の長生き決定)。おばあちゃん、何十年も出石で暮らしながら、そして今日もここに来ながら、目の前の家にうだつが上がっていることを知らなかった模様。そして私もびっくり。うだつという言葉が通じたのですから。30代から下では、うだつ自体を知らない人が多いはずです。知ってる私はきっと偏屈者。
「いいこと教えてもらったわー」
たかが "うだつ" でそんなに喜んでもらえると恐縮するなぁ。
「みんなに教えてあげよう」
あなた、この町に眠る秘密をひとつ知ってしまいましたね。私にもひとつ教えてよ。
「この辺に食べる所ありますか」
出石の名物は出石そば。通りにはそば屋がたくさんありますが、そばはお昼に食べたので、夕食には違うものを食べようと食堂を探していたところでした。私が歩いた範囲ではそば屋以外の飲食店は見かけませんでした。地元のことは地元の人に聞くべし。
おばあちゃんの記憶と通りがかりの人の親切に助けられ、お寿司屋さんにたどり着きました。ありがと。
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但馬旅行の次の記事 (旅程順) はこちら → 「栄養補給」
関連記事:
うちの母から「いつも変なものばかり撮る」と言われる私の作品たち。母が理解できないという顔をした写真を紹介します。私自身は美を感じて「撮りたい」という衝動を抑え切れずに撮った写真ばかりなのですが。(画像やテキストをクリックすると、各記事が表示されます。)
あめ色の竹垣
黄色い三角形の階段
夜のオープンテラス
これは、撮影中に横で見ていた母に「何がいいの?」と言われた、折り紙付きの写真。
せせらぎに踊る
都会の地下神殿
蔵出し企画: おもちゃ箱の奥 2005年11月11日の記事は → 「鳴門・高松旅行記・25 (渡っちゃおうかな~)」 【みぃのつぶやき】 お散歩はちょっとした冒険の場。気になったものを見つめてみる。気になった所に歩を進めてみる。気になったことをしてみる。 ※ 過去の記事へのコメントも歓迎します。恐れ入りますが、コメントは該当する記事に書いてくださるようお願いします。過去の記事に関するコメントが今日の記事に書かれていると、他の読者が脈絡を理解できず、混乱してしまいますから。 |
うだつの街並み、徳島の脇町は、これで町おこしをしてますよ。
映画「虹をつかむ男」やドラマ「水戸黄門」などでも、撮影に使われていました。