孫正義氏の寄付

　有り余る財産の中から、寄付をする好意に対して賞賛するのは当然ですが、日本では宝くじ財団のように国民の善意を食い物にして来た現実を見てきた私達には、只管、人の誠意を無にすることなく被災者のために、役立ててもらう事を願うばかりです。
　それにしても、こういった面で財界や政治の動きが鈍いですね！　何事をするのも周囲を見回して、さじ加減を決める日本らしい流れで、動向を見ているのでしょう！　孫さんが多額の寄付をしてしまったから、財界も少々の寄付では評価されないから、表立って寄付をする人が少なくなるでしょう。
　義援、支援は出来得る事をすれば良いのです。　精一杯した事ならあとは評価する側の勝手です。　日本人のことですからとやかく言うでしょうが、言わせておけば良いのです。
　こういった慈善的な動きについては、日本は極端に立ち遅れています。　というか、発想が歪んでいますから、善意が善意でなくなってしまったり、悪意にとられたりしてしまいます。　日頃からこういう行為に慣れていなくて、こういった非常事態になって善意だ、支援だと騒ぐから、見えない部分で腹を探られる事態になるのです。
　日本には、多方面に渡り、すでに支援集めの団体が存在しています。　そういうところは、国の予算と同じで、使い道が利権絡みで決まっていて、突如起きた災害には資金の提供が出来ない仕組みになっています。　ですから、別途義援、支援を煽って、金集めをしないと、役に立てない構造です。　真に、厭な世の中になったものです！