民意だ、世論だと言うけれど！！

　最近の政治、如何にも民主を尊重かのように、民意だ、世論だと声高に仰いますが、全くの欺瞞です。　

　行き着くところは、信念の弱さや欠如を隠し、統率力や指導力の無さを覆い隠す方便に過ぎません。　大衆や民意を軽視しろと言っている訳ではありません。　大衆や民衆は振り回されやすく、暴走するケースも多いのです。　昔は大衆迎合といって好ましくないとされていた時代もありました。

　現代人、賢く振舞う事とずるく振舞う事を混同して、責任逃れの準備ばかりです。　民意の方も如何にも自分達が主人公になったように見せ掛けられて、操られているに過ぎないのです。　これでは自分に厳しくなんてなれません。

　この傾向は、どの世界も同じで、自分の保身を図ることばかりに熱心になっているのが現状です。　特に、日本のように村社会が染み付いていると、流行のように偏ります。　より楽で安全な道ばかりを歩もうとするようになってしまうのです。

　必ずしも独裁が良いわけではありませんが、この傾向から脱却するには強い統率力のある指導者が必要です。　

　現在、橋下氏に注目が集まっているのも、この流れの反動です。　ですから、民意だ、世論だと口にする人間に限って、自分に自信のない、責任の取れない人物です。　

　こういう人間の本質から目を背けて、政治や経済が引っ張られていくところに不幸が待っているのです。　このことは世界中に言えます。　日米から、EUまで、この傾向で不況と財政難に陥っています。

　個人も同じです。　強い信念と、責任感を忘れず、しっかりと生きて欲しいですね！！！