日本人は、それを人間の常識とか、社会のルールとかと決め付け、深く考えることもなく受け入れています。
そして、それを受け入れて従順であることを人間としての高い評価としています。
こういった風土や習慣に、疑問も不信も感じません。寧ろ、逆に逆らおうものなら、それこそパワハラ、モラハラの標的になります。
ある市議会で、赤ちゃんを連れて議会に参加した女性議員に今度は、その議員が風邪気味でノド飴を口にしていたら、議場では許されないと退場させられるという問題が生じました。
こうした問題が、イギリスで大きく取り上げられているそうです。
日本の皆さんが、どう思われるかですが、日本には集団や組織の中で、可笑しなルールや決まりが沢山有ります。
こういった決め事は確かに、その内部での取り決めですが、この取り決めが如何にも、法律であるかの如く扱われているケースが沢山有ります。
例えば、役所や裁判所、法務局といった窓口での手続きでも、都合良く扱われています。
殆どの機関が、それぞれにマニュアル化して自分たちの手間を減らし、逆に資格者達の手間をを増やすような、ご都合主義的なマニュアルです。
提出する書類の書式も全て、マニュアル化されています。これはマニュアル化すると、受け取った側にとって分別やチェックする手間が省けます。
自分達のミスを減らせて、関係の資格者達も楽な手続きが出来るからです。それも一定以上に複雑にしておけば、彼らの仕事が減ることはありません。
日本の、この複雑で融通の効かない窓口手続きが世界から、疑問視されているのです。その上に、日本には戸籍や国籍の問題でも手続きに時間と手間が掛かりますから世界からは、敬遠されるのです。
組織や集団が作り上げる内部規定や社内ルールの殆どが、体制の側の都合良く出来ています。そして体制の側にとって従順であることが高い評価に繋がります。
日本では、誰も矛盾に感じない、こうした慣行が世界からは、異常な日本の風情と捉えられているのです。
既に、日本は世界から遅れを取り始めています。この異質な体質が日本の発展や成長の妨げになっています。
既に手遅れかめ知れません。日本は2030年頃から急速に、後退します。その原因の大半が、この社会の体質の古さに有ります。1日も早く、世界との競争に乗り遅れない為に、変わる必要が有ります。