主にテレビでの画像から見受ける限り、人間が自分で考えていると思っていても、それは殆どが、周辺から埋め込まれた情報を元にした単なる思い込みでしかないように感じます。
では、この思い込みと人間の思想や信念とは、どう違うのでしょうか?
現代人は大半が自ら考えて日頃の生活を営んでいると思っています。ですが、実状は考えているのではなく、幼い頃からの生活の繰り返しで、それを考えていると思っているだけなのです。
人間の信念と言えるほどに確立されるには、その根拠となる情報や知識が一定量以上、必要でしょう!
足りない知識や情報で、それを自分の信念わ思想と主張する人にとっては、妄想、幻想、空想でしかありません。
今の日本には、この錯覚に陥っている人が大変、多いのです。宗教や芸術、美術に至るまで、私には思い込み、思い込まされて幻想している人にしか見えません。
一般に言って人間は、50歳を超えるくらいまでは、思い込みを自分の考えと思ってしまっている人が殆どだと思います。
情報に流される人々です。大半のメディアが、この人間の弱点を標的に番組を組んだり、コマーシャルに利用しています。
戦後のテレビ文化の弊害と言えるところとして、政治や選挙にも悪用されているとも言えます。
多くの国民は、このようにして自分の考えを持たないままに老人に成るのです。我が国では、この傾向が、とても良い事のように受け止められています。
そうして今が、あります。私には果たして、このままが日本という国にとって最善であるのか、極めて疑問です。
遠い未来に出される結論でしょうが、世界の歴史が示すように、いつか衰退する国の姿が重なります。