ちょっとした幸せ♪

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光る白砂、めぐる龍首、相国寺

2006年02月17日 23時59分59秒 | 京都・奈良
京の冬の旅その1。相国寺法堂・方丈。

枯山水は禅的意味を持っていることが多いですが、
そのほかにも役割があるそうです。ヒントは南向き。
電灯のなかった当時、昼間でも室内は暗い。そこで、
南に白砂を置き、反射を利用して少しでも光を採り
入れようとしたのだそうです。


裏方丈庭園。
他に例を見ない立体的な庭。ほぼ平面が通常。
有名な作庭家・小堀遠州らはこのような庭は
まったく作ったことがなく、作者不明だそう。
奥の縦長の大きな石を滝と見たて、それに続く
谷川を表した枯山水です。珍しい庭。


法堂。
今回のみどころのひとつである、鳴き龍の『蟠龍図』が
この堂内の天井に描かれています。
鳴き龍は、天井がお椀のように丸くなっているため、
手をたたいた時にその反響が鳴き声に聞こえるそうです。
しかし、私がもっとも感心したのは、龍の顔がこちらを
向き続けること。龍の顔を見ながらゆっくり堂内を
廻るとたしかに龍首が右向きから左向きに変わる!!
何度行ったり来たりしてみても、ずっと向いている。
不思議な現象に夢中になってしまいました。
京都に龍の天井絵はかなりたくさんあるが、こういった
龍はそうそうないとのことでした。

※残念ながら法堂内は撮影禁止。