旧富士銀行 横浜支店
(元安田銀行 横浜支店)
建造年1929(昭和4)年
設計者 安田銀行営繕課
2001年まで富士銀行 横浜支店として営業し、金融市場再編に伴う統廃合により建物の存続が危ぶまれましたが、日本建築学会より富士銀行に対し建物の保存に関する要望がなされ、2002年には横浜市が建物を取得。
横浜市は文化芸術創造都市づくりを推進するため、東京藝術大学を横浜市に誘致し、この建物は2005年より東京藝術大学大学院 映像技術研究科に使用されるようになりました。
ルスティカ積みという堅牢で威厳のある外壁が特徴。『ルスティカ』は、イタリア語で『田舎風』という意味で、ルスティカ積みは、表面をなめらかにせずあえて凸凹で荒々しさを残した技法。イタリアルネサンス期(14-16世紀)のパラッツォ(宮殿)建築に好んで用いられた。
技工を凝らした建築が、藝大という芸術に秀でた存在が引き継いでくれるのは有難い。藝大としてイメージにも合ってるし。きっと後世に続いていってほしいです。