こんな、ものすごいことがあったんだ。と、いいようのない感動を覚えた。
指揮者が描く世界を演奏家は指揮者の指揮棒の動き、顔の表情、しぐさ
などのすべてから受け止め、いやすべてから感じ取り、楽団としての演奏を
作り上げていく。
だいぶ以前の合唱練習時に、指揮者でもある指導者が、
「楽器の場合はその人がいないと、エキストラが参加する。合唱は、人数が多いので
自分一人くらいという意識なのか、練習にまるで来ず、本番になると来る人がいる。
どういう音になるのか組み立てることもできない」と団員の前でつぶやいたことが
ある。
合唱団員は概ね、大勢のなかの一人という、意識の人が多いように思う。
かの指導者は、本番前から、本番のことを想定して、計算をして音楽を作っていくそうだ。
だから、本番前の練習では、合唱団の声や、その時の技術、会場の音響効果、お客様の
こと。すべてを考慮して仕上げていくという。
仕上がっているなら、その時に指揮者が突然、普段と違った動きや、いつもと違う要求を
しても、団員はついていける。
そして、会場全体が一つになれるということだろう。
合唱も器楽も、デリケートだから、指揮者を中心に息を揃えるには、普段からの練習での
姿勢は大きい。
本番を5月に控え、ドブラックナーフェン氏の演奏会のような演奏が果たして、できるか。
もし、できたら、素晴らしい!
「ドブラックナーフェンの肖像」
「死後に指揮をした歴史上でただひとりの音楽家」
に、一つの楽団の演奏会で起きた出来事が紹介されている。
『オケマン大都市交響詩ーオーボエ吹きの見聞録』
茂木大輔
中公文庫
指揮者が描く世界を演奏家は指揮者の指揮棒の動き、顔の表情、しぐさ
などのすべてから受け止め、いやすべてから感じ取り、楽団としての演奏を
作り上げていく。
だいぶ以前の合唱練習時に、指揮者でもある指導者が、
「楽器の場合はその人がいないと、エキストラが参加する。合唱は、人数が多いので
自分一人くらいという意識なのか、練習にまるで来ず、本番になると来る人がいる。
どういう音になるのか組み立てることもできない」と団員の前でつぶやいたことが
ある。
合唱団員は概ね、大勢のなかの一人という、意識の人が多いように思う。
かの指導者は、本番前から、本番のことを想定して、計算をして音楽を作っていくそうだ。
だから、本番前の練習では、合唱団の声や、その時の技術、会場の音響効果、お客様の
こと。すべてを考慮して仕上げていくという。
仕上がっているなら、その時に指揮者が突然、普段と違った動きや、いつもと違う要求を
しても、団員はついていける。
そして、会場全体が一つになれるということだろう。
合唱も器楽も、デリケートだから、指揮者を中心に息を揃えるには、普段からの練習での
姿勢は大きい。
本番を5月に控え、ドブラックナーフェン氏の演奏会のような演奏が果たして、できるか。
もし、できたら、素晴らしい!
「ドブラックナーフェンの肖像」
「死後に指揮をした歴史上でただひとりの音楽家」
に、一つの楽団の演奏会で起きた出来事が紹介されている。
『オケマン大都市交響詩ーオーボエ吹きの見聞録』
茂木大輔
中公文庫