住友商事、過去最大の赤字=コロナ影響で損失膨らむ―21年3月期
2021/05/07 18:03
住友商事が7日発表した2021年3月期連結決算は、純損益が1530億円の赤字(前期は1713億円の黒字)に転落した。通期の赤字は15年3月期以来6年ぶりで過去最大。新型コロナウイルス感染拡大でマダガスカルのニッケル鉱山が操業を停止したほか、電力インフラ事業でも工事が遅延するなどし、減損を含む一過性損失が3510億円に膨らんだ。
21年1〜3月期は拠点の整理や撤退を進めた鋼管事業で210億円、電力インフラ事業で280億円の損失を計上。繰り延べ税金資産の取り崩しも発生し、通期の赤字幅は従来予想の1200億円から拡大した。