「もう限界」お酒の提供再開 “覚悟の反旗”で宣言正念場
2021/05/17 18:10
17日、新たに419人の感染が確認された東京都。
緊急事態宣言の延長期限まで、残り2週間。
我慢の限界を訴える飲食店の中には、都の要請に背く決断をする店も出始めている。
東京・墨田区の飲食店は、検温や消毒など感染対策を徹底したうえで、営業時間を午後11時までに戻し、酒の提供も再開した。
ビストロガフ・佐藤敬太オーナー「要請には従っていたんですけど、店の存続継続が難しい。協力金だけではまかなえない」
新宿・歌舞伎町の鉄板焼き店も、宣言延長後に酒の提供を再開。
月曜から土曜までの営業時間を、朝5時までに戻した。
鉄板ベイビー・深来勝代表取締役「本当にもう、あすあさってにはお店閉めなきゃいけない状況。(売り上げは)8割ぐらいダウンですね。ただただ守るしかないですね、仲間を、スタッフを」
一方、宣言の延長後、初めての週末を迎えた、16日の渋谷。
マスクなしで大声を上げ、瓶の焼酎をラッパ飲み。
駅前の歩道は、若者たちの宴会場と化していた。
“路上飲み”をする人「まあ悪いことはわかってます、路上で飲むのが。お店を開けてほしいですね」
先の見えない不安と、宣言延長への不満。
それらの高まりは、数字にも表れている。
FNNがこの週末に行った世論調査では、菅内閣を支持しない人が支持する人を逆転。
また、政府のコロナ対策を評価しない人も、7割近くにのぼり、菅政権の対応を疑問視する見方が強まっている。
一方、宣言の効果からか、感染者が減少傾向にある大阪府。