五輪開催なら「宣言の延長が理想的」 日本医師会会長
2021/06/16 18:00
(朝日新聞)
日本医師会の中川俊男会長は16日の定例会見で、東京五輪・パラリンピックの開催を前に東京都で新規感染者数の下げ止まりが指摘されていることについて「理想的には緊急事態宣言を延長したほうがいい」と述べ、五輪を開催する場合は宣言の延長が望ましいとの認識を示した。
記者団から「五輪の開催自体は仕方ないと考えるか」と問われると、中川氏は「感染リスクの分析、データを集め、政府がベストに近いベターな選択をするだろう」と述べるにとどめた。
東京都で確認された新規感染者数は16日に501人。中川氏はこの日も、都内の新規感染者数が100人以下になることを宣言解除の目安にすべきだと改めて主張した。仮に宣言を解除した場合も、自治体別に対策を講じる「まん延防止等重点措置」に移行する必要があるとした。(滝沢卓)