モデルナのワクチン、4610万回分を廃棄 厚労省「やむを得ない」
2023/02/11 15:58
(毎日新聞)
厚生労働省は10日、米モデルナ製の従来株対応の新型コロナウイルスワクチンについて、有効期限が切れる約4610万回分を廃棄したと発表した。同社製のオミクロン株対応の2価ワクチンは引き続き接種できる。
モデルナ製の従来株ワクチンは約1億4300万回分供給され、自治体などには約9690万回分配送された。9日時点で約7910万回分接種されたという。厚労省の担当者は「世界的なワクチン獲得競争の中で何とか量を確保した経緯がある。廃棄は多くなったがやむを得ない」と説明した。
また、米ノババックス製の従来株対応の新型コロナワクチンについて、製造・流通を担う武田薬品工業と1億5000万回分の供給契約を締結していたが、約1億4176万回分についてはキャンセルすることで合意したと発表した。既にオミクロン株対応ワクチンの接種が進んでいるためだという。【村田拓也】