【独自】パナソニック、スキャナー撤退へ…在宅勤務で需要減
2021/06/02 05:00
(読売新聞)
パナソニックが、主に国内外の企業向けに製造・販売してきたドキュメントスキャナー事業から、2022年中に撤退することがわかった。コロナ禍に伴う在宅勤務の普及で受注が落ち込み、販売の回復は困難と判断した。
ドキュメントスキャナーは、文書や画像を読み取り、PDFなどに電子ファイル化する。企業のサーバーやパソコンなどに保存し、資料管理に使われている。同社は1994年から国内外の企業向けを中心に販売してきた。
電子情報技術産業協会によると、ドキュメントスキャナーの世界出荷台数は、2020年に196万9000台となり、前年と比べ4%減った。各国でテレワークを選択する人が増え、需要が低迷したとみられる。