高さ８メートル、無許可で巨大な盛り土を造成 業者を逮捕 千葉
2022/09/28 19:08
(毎日新聞)
千葉県野田市内に無許可で大規模な盛り土を造成したとして、県警は２８日、いずれも埼玉県幸手市栄の土木業、小沢学（６８）と残土処理業、瀬田清行（６６）の２容疑者を野田市残土条例違反（無許可特定事業）の疑いで逮捕した。県警は認否を明らかにしていない。
同条例は、野田市内で３００平方メートル以上の土地に盛り土をする際は原則、市の許可を受けることを義務づけている。県警によると、同条例違反での摘発は初めてとなる。
逮捕容疑は２０２１年９月〜２２年５月、野田市木野崎の約１万１４００平方メートルの土地に、市の許可なく約８万６０００立方メートルの盛り土をしたとしている。
県警によると、小沢容疑者が２１年９月、土地の所有者に「土地にくぼみがあるので盛り土をしてはどうか」と持ちかけ、所有者は口頭で承諾した。ところが、所有者が現地で確認したところ、「くぼみを埋める」という趣旨に反する高さ約８メートルの巨大な盛り土が造成されていたため、野田署に相談した。市も２７回にわたって工事中止を申し入れるなどしたが、小沢容疑者らは従わなかったという。
県警によると、小沢容疑者らは１立方メートルあたり８００〜１０００円で残土処分を請け負っており、盛り土は残土の廃棄が目的だったとみられる。盛り土が崩落する恐れがあるため、周辺の歩道は通行できない状態となっている。【近森歌音、高橋努】
