韓国、昨年報告書で「影響ない」=海洋放出めぐり政府部会
2021/04/15 15:29
【ソウル時事】韓国政府が日本政府の原発処理水の海洋放出方針と関連して昨年10月に対内向けに作成した報告書で、「(放射性物質トリチウムが)海洋放出され、数年後に国内海域に到達しても、移動中に拡散、希釈され、有意味な影響はないと予想される」と指摘されていたことが15日、分かった。野党「国民の力」の安炳吉議員側が入手した資料で明らかになった。
政府は関係部署による合同部会を構成し、専門家らを交え対応を検討した。昨年10月に作成された報告書は専門家の意見として、放射性物質を除去する日本の設備について性能に問題はないと指摘し、除去できないトリチウムに関しても「水産物摂取などによる有意味な被ばくの可能性は極めて低い」と報告。日本の近隣地域の放射線影響評価に対しても「妥当だ」との見方を示した。