コロナ治療薬レムデシビルが10月にも流通 対象者は約4万3000人
2021/08/12 18:12
(毎日新聞)
米製薬会社ギリアド・サイエンシズは12日、新型コロナウイルス治療薬の抗ウイルス薬「レムデシビル」(商品名ベクルリー)が同日付で薬価収載されて保険適用になったと発表した。10月にも一般流通を開始する予定という。
レムデシビルは国内初の新型コロナ治療薬として、2020年5月に特例承認された。静脈に投与する点滴注射薬で、主に中等症や重症の患者が対象。1瓶(100ミリグラム)の薬価は約6万3000円だが、新型コロナは指定感染症のため、保険適用後も患者負担は生じない。
初年度の対象患者は約4万3000人、販売額は181億円と見込まれている。【矢澤秀範】