九州各地で冠水「腰の高さまで」「2年前よりひどくならなければ…」
2021/08/14 15:36
(毎日新聞)
記録的な大雨が続く九州地方では14日、各地で河川の氾濫が発生し、住宅地への浸水被害も相次いだ。梅雨末期から8月にかけて毎年のように繰り返される九州の大雨被害。雨は今後も降り続く見込みで、避難を余儀なくされた住民らは「早くやんでほしい」と天を仰いだ。
昨夏まで3年連続で水害に見舞われた福岡県久留米市。久留米広域消防本部には14日未明から「冠水して家から避難できない」といった119番が相次ぎ、消防が取り残された住民をボートで救助した。
1級河川の筑後川が流れる久留米市では、支流の水が筑後川本流に流れ出ず、周囲にあふれる「内水氾濫」が過去に繰り返し発生している。2018年の西日本豪雨や20年7月の九州豪雨で近くの池町川が内水氾濫した鳥飼校区で自主防災会の会長を務める山口博泰さんは「西日本豪雨の時に浸水した地区で床上浸水、床下浸水が出ている。道路の浸水は深い所で1メートル以上。今回もボートで救助されている方が何世帯かいる」と語った。