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再審無罪「否定」を滋賀県警本部長が謝罪元看護助手の国賠訴訟巡り

2021-09-28 11:22:35 | ニュース
再審無罪「否定」を滋賀県警本部長が謝罪 元看護助手の国賠訴訟巡り
2021/09/28 10:48

(毎日新聞)
 滋賀県の湖東記念病院で2003年に死亡した入院患者への殺人罪で服役後、再審無罪が確定した元看護助手の西山美香さん(41)が国と県に国家賠償を求めた訴訟を巡り、無罪判決を否定する書面を作成した県警の滝沢依子本部長は28日、県議会本会議で「書面の表現に不十分な点があり、関係者の心情を害したことについて改めて県警を代表しておわび申し上げる」と謝罪した。

 共産党県議の一般質問に答弁した。
 訴訟で、県側は県警による捜査の違法性を否定。15日に大津地裁に提出した準備書面で「被害者を心肺停止状態に陥らせたのは原告(西山さん)」などと主張していた。

 これに対し、西山さんの弁護団は「再審無罪が確定した今もなお、西山さんが殺人犯であるとの姿勢を崩しておらず、強い憤りを覚える」と批判。三日月大造知事は17日、「内容を承知していなかった」とした上で「極めて不適切な表現があった」と謝罪し、主張を修正する意向を明らかにしていた。

 県などによると、この書面は県警が作成し、滝沢本部長が決裁していた。
 大津地裁は20年3月の再審判決で、県警の刑事が西山さんの迎合的な態度を利用し、自白を誘導したなどと認定。患者が不整脈などで自然死した可能性を指摘し、「患者が殺害されたという事件性が証明されていない」として無罪を言い渡し、翌月に確定した。【諸隈美紗稀、菅健吾】

 ◇滋賀・湖東記念病院患者死亡
 2003年5月、滋賀県東近江市の湖東記念病院で入院中の男性患者(当時72歳)が死亡しているのを看護師が発見。県警は04年7月、任意聴取で「人工呼吸器のチューブを外した」と自白した看護助手の西山美香さんを殺人容疑で逮捕した。西山さんは公判で否認に転じたが、07年に最高裁で懲役12年が確定した。第2次再審請求の即時抗告審で大阪高裁は17年12月、新証拠となった医師の意見書などに基づき不整脈による自然死の可能性や虚偽の自白の疑いを指摘し再審開始を決定。最高裁も支持し、20年3月末、大津地裁の再審判決で無罪が言い渡された。


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