容疑者の男が個人的に女性介護か 郡山死体遺棄、施設利用実態なし
2021/06/13 08:50
郡山市のアパートで高齢女性の遺体が見つかった事件で、死体遺棄の疑いで逮捕された同市の介護施設職員の男(39)が施設の業務としてではなく、個人的に女性を介護していたとみられることが12日、捜査関係者などへの取材で分かった。郡山北署は、男が女性を介護することになった経緯や動機などを調べている。
捜査関係者によると、男は、今年に入ってから1人で女性の食事の世話などをしていたとみられている。室内は物が散乱していたという。
市によると、死亡した女性は男が施設管理者を務める介護施設の利用者として登録されているが、施設の関係者は、女性が施設を利用していた実態はなく「女性の存在すら知らなかった」と話している。
男が勤めているのはデイサービスなどを提供する地域密着型介護の施設で、長期入所には対応していない。市によると、施設が1室を借りているアパートでは介護事業の届け出は出ていない。
同署は12日、男を死体遺棄の疑いで送検した。