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兵庫 あご外れる体罰 女子生徒が退学届提出 母親「悔しい」

2022-11-03 17:30:36 | ニュース
兵庫 あご外れる体罰 女子生徒が退学届提出 母親「悔しい」
2022年11月3日 6時38分 
兵庫県姫路市の高校のソフトボール部で顧問の教諭が部員の女子生徒のほおをたたいてあごが外れるけがをさせた問題で、生徒の母親がNHKの取材に応じました。

生徒は登校できない状態となり、退学届を提出したということで、母親は「娘もつらいだろうし親としても悔しい」と話しています。

ことし9月、兵庫県姫路市の高校のソフトボール部で、顧問を務めていた40代の男性教諭が、部員の1年生の女子生徒のほおを平手でたたくなどしてあごが外れる全治1か月のけがをさせました。

顧問は女子生徒が大会でユニフォームを忘れて報告しなかったことに腹を立て、体罰を加えたとされ、学校から懲戒解雇の処分を受けました。

この問題で生徒の母親が2日夜、NHKのインタビュー取材に応じました。

母親は「暴行を受けた当日、娘は私たち両親には相談せず、1人で悩んでいたようだが、泣いて、目も腫れていた状態だった。翌日、試合に行かなくてよいと言ったが、本人は『ばん回したい。チームにも迷惑をかけられない』と言って試合に向かった」と当時の状況を振り返りました。

そのうえで「大事な大会で忘れ物をしたことを娘はいまだに反省しているが、親としては行き過ぎた体罰だと思うし、許せない気持ちだ」と心境を語りました。

女子生徒は精神的なショックでその後、登校できない状態となり、うつ状態と診断されたということです。

生徒は先月末、高校に退学届を提出したということです。

母親は「部屋の奥にしまっていたグローブを手にしている娘の姿を見て、やっぱりソフトボールが好きだったんだなと思った。部活のメンバーと一緒に卒業すると思って高校生活をスタートしたがこのような形で退学することになり娘もつらいだろうし親としても悔しい」と話していました。

また、この問題が報道されたあと、SNS上では生徒を中傷する書き込みがあったということで、母親は「見ず知らずの人に心ないことを書かれて娘は傷ついていた」と話していました。

高校によりますと、懲戒解雇された顧問は聞き取りに対し、「部員数がぎりぎりでせっぱ詰まって自分を見失ってしまった。申し訳ないことをした」などと話しているということです。

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