「日経マネー」の12月号で、勝間和代氏が「日本人の目指すべき投資の心得」という内容が掲載されています。
まあ、最近よく見る方ですが、以前にも感じたのだけど、どうもその文章に違和感を感じてしまいます。
日本人投資家の三大ミスとして「投資をバクチだと思っている」としていますが、そうでしょうか?。
「日本において「投資」は、「投機」「賭け事」と同様に取り扱われがち」としていますが、私自身はこの「投資」「投機」「賭け事」の区別というのはあまり意味がないように思います。まあ、それぞれ概念規定をして区別するのであればかまわないけど。
つまりは重要なのは、自分のしていることの意味、リスク・リターンについて理解した上で売買をしましょうということだと思います。
「分散投資特集」とかよりも「明日騰がる株特集」とかの方が読者に圧倒的に受けるとしていますが、そりゃそうでしょう、どっちが楽しい、面白いかといえば、それは後者たでしょうから。かといって、それをすぐ自分の実際の投資行動に反映させるかといえばそんなことはないんでね。単なる興味本位の楽しみとして読むだけですから。
また「多くの人は「元本割れはいや」だけど「リスクのた買い商品にせっかく投資するのだからせめて倍に」などと漠然と考えています。」と書いてますが、これはまあ、感覚としてはおかしくもなんともないんでね。
元本割れは嫌だとし、倍になったらいいなぁとは思いますよ。ただ、実際にそうなるかとか、それを狙った売買ばかりするかというと、そんなことはないわけです。
基本的にリスクを認識した上での売買であればなんでもありなわけで、そのコントロールが自分でできればそれでかまわんわけです。
私自身、暇があれば楽しみとしてデイトレもしますし、IPOでは相当の利益が出ていますし。と同時に、長期での分散ポートフォリオでの運用も継続しています。
次に「基本的なリスクマネージメントルールを守っていない」。そうかなぁ?。そういう人もいるでしょうけど。
次。「自分で判断せずメディアや他人の情報に頼る」。これは標題がおかしい。
というのは、情報はメディアや他人に頼るしかないわけですよ、ほとんどの場合は。まあ、直接的に他人からの情報っていうのはあまりないかもしれないけど、メディアに頼らざるをえない。
だって、自分で情報そのものを収集するっていうのはまず困難で、できても限定的。つまり、重要なのはメディアや他人の情報を自分なりにどう解釈したり判断したりするかということで、そういうプロセスなしに、「買い推奨」とかいうのをそのまま真に受けて売買するようなことばかりではうまくいきませんよということでしょう。
心得3カ条として示しているのが
「1.長期投資!分散投資!」。
まあ、意味はわかりますが、これをしたからといって利益につながるとは限らないんでね。日本株の平均株価の推移を見ればそれはわかるわけで、値動きのある金融商品の場合は、高ければ売る、安ければ買うという対応を中長期的な意味でもしていかなと、利益を確保することができない場合も多いです。長期分散であればリスクは下がりますが、単にそれだけでは「心得」としては不十分でしょう。
そもそも、この「長期」というのはどれだけの期間を想定しているんでしょうか。
「2.積極販売商品にはご用心!」
売りたい商品には売りたい理由があります。意味はわからないこともないですが、「心得」とするならば、「コストの高い金融商品は避ける」ということをあげるべきでしょう。とりわけ中長期の運用であれば確実に運用成績に影響してきますから。
「3.タダ飯はない!」
これも、標題がわからん。そんなにうまい話はあるもんじゃないですよ、ということであればそれはそうでしょう。
だけど、長く株式投資などをしていると、結果的に「うまい話」というのはないこともないのですよ。そういうのを生かせるかどうかというのは重要なポイントにもなります。自分自身の場合、こういうたまたまのラッキーがあったから、気楽に株式投資などを続けていられるというところが大きいです。ただ、「うまい話」ばっかり狙って、実際うまくいくかというと、そんなこともなかなかないと思いますが。
最後の方て「投資そのものがエンターティンメントになってしまうと、結局は負けてしまいます。」と書いてますが、この認識が全く異なります。
自分自身の場合、投資はエンターティンメントそのものとも言えます。だけど、リスクは認識しているつもりだし、どでかい一発勝負なんかするはずもありません。
投資にはエンターティンメント的要素があった方がいいに決まってます。だからといって負けるとは限りません。
投資そのものかせエンターティンメントであることと勝ち負けとは全く関係がないわけです。
勝間さんの原稿は、全体としての趣旨はわかるけど、その表現が不適切であったりして、どうも文章の力がないのかなと思うことがあります。あ、そりゃ、自分もそんな文章力とかないですが、プロの原稿としてという意味でですよ。
まあ、最近よく見る方ですが、以前にも感じたのだけど、どうもその文章に違和感を感じてしまいます。
日本人投資家の三大ミスとして「投資をバクチだと思っている」としていますが、そうでしょうか?。
「日本において「投資」は、「投機」「賭け事」と同様に取り扱われがち」としていますが、私自身はこの「投資」「投機」「賭け事」の区別というのはあまり意味がないように思います。まあ、それぞれ概念規定をして区別するのであればかまわないけど。
つまりは重要なのは、自分のしていることの意味、リスク・リターンについて理解した上で売買をしましょうということだと思います。
「分散投資特集」とかよりも「明日騰がる株特集」とかの方が読者に圧倒的に受けるとしていますが、そりゃそうでしょう、どっちが楽しい、面白いかといえば、それは後者たでしょうから。かといって、それをすぐ自分の実際の投資行動に反映させるかといえばそんなことはないんでね。単なる興味本位の楽しみとして読むだけですから。
また「多くの人は「元本割れはいや」だけど「リスクのた買い商品にせっかく投資するのだからせめて倍に」などと漠然と考えています。」と書いてますが、これはまあ、感覚としてはおかしくもなんともないんでね。
元本割れは嫌だとし、倍になったらいいなぁとは思いますよ。ただ、実際にそうなるかとか、それを狙った売買ばかりするかというと、そんなことはないわけです。
基本的にリスクを認識した上での売買であればなんでもありなわけで、そのコントロールが自分でできればそれでかまわんわけです。
私自身、暇があれば楽しみとしてデイトレもしますし、IPOでは相当の利益が出ていますし。と同時に、長期での分散ポートフォリオでの運用も継続しています。
次に「基本的なリスクマネージメントルールを守っていない」。そうかなぁ?。そういう人もいるでしょうけど。
次。「自分で判断せずメディアや他人の情報に頼る」。これは標題がおかしい。
というのは、情報はメディアや他人に頼るしかないわけですよ、ほとんどの場合は。まあ、直接的に他人からの情報っていうのはあまりないかもしれないけど、メディアに頼らざるをえない。
だって、自分で情報そのものを収集するっていうのはまず困難で、できても限定的。つまり、重要なのはメディアや他人の情報を自分なりにどう解釈したり判断したりするかということで、そういうプロセスなしに、「買い推奨」とかいうのをそのまま真に受けて売買するようなことばかりではうまくいきませんよということでしょう。
心得3カ条として示しているのが
「1.長期投資!分散投資!」。
まあ、意味はわかりますが、これをしたからといって利益につながるとは限らないんでね。日本株の平均株価の推移を見ればそれはわかるわけで、値動きのある金融商品の場合は、高ければ売る、安ければ買うという対応を中長期的な意味でもしていかなと、利益を確保することができない場合も多いです。長期分散であればリスクは下がりますが、単にそれだけでは「心得」としては不十分でしょう。
そもそも、この「長期」というのはどれだけの期間を想定しているんでしょうか。
「2.積極販売商品にはご用心!」
売りたい商品には売りたい理由があります。意味はわからないこともないですが、「心得」とするならば、「コストの高い金融商品は避ける」ということをあげるべきでしょう。とりわけ中長期の運用であれば確実に運用成績に影響してきますから。
「3.タダ飯はない!」
これも、標題がわからん。そんなにうまい話はあるもんじゃないですよ、ということであればそれはそうでしょう。
だけど、長く株式投資などをしていると、結果的に「うまい話」というのはないこともないのですよ。そういうのを生かせるかどうかというのは重要なポイントにもなります。自分自身の場合、こういうたまたまのラッキーがあったから、気楽に株式投資などを続けていられるというところが大きいです。ただ、「うまい話」ばっかり狙って、実際うまくいくかというと、そんなこともなかなかないと思いますが。
最後の方て「投資そのものがエンターティンメントになってしまうと、結局は負けてしまいます。」と書いてますが、この認識が全く異なります。
自分自身の場合、投資はエンターティンメントそのものとも言えます。だけど、リスクは認識しているつもりだし、どでかい一発勝負なんかするはずもありません。
投資にはエンターティンメント的要素があった方がいいに決まってます。だからといって負けるとは限りません。
投資そのものかせエンターティンメントであることと勝ち負けとは全く関係がないわけです。
勝間さんの原稿は、全体としての趣旨はわかるけど、その表現が不適切であったりして、どうも文章の力がないのかなと思うことがあります。あ、そりゃ、自分もそんな文章力とかないですが、プロの原稿としてという意味でですよ。