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「やらずぶったくり」ノムラ戦略ファンド

2010-01-27 05:55:09 | 株式投資・資産運用
 日経にノムラ戦略ファンド10年の記事が掲載されていました。

 以前にも書いたように思いますが、このファンドは「やらずぶったくり」の最悪ファンドで、このファンドの及ぼした悪影響というのはかなりあるように思います。

 「やらず」の部分ですが、このファンドを購入した人で利益が出ている人は非常に少ないでしょう。無論、安値で買って反発で売るようなことができればそれは可能ではあるでしょうが、現実には相当に困難なはずです。

 当初設定から基準価額はほとんど上昇していません。フルインベストを原則としたファンドであれば、相場全体の動向でこういうこともありえます。その事自体は致し方ないという面もありますが、10年というスパンで指数と比較しても負けています。

 そもそも、複数の運用方針を組み合わせるような運用方針そのものに私自身は納得しがたいところがあります。つまりは結果論的に「損させまくり」のファンドになっています。

 より不愉快なのは「ぶったくり」の部分ですり。まず購入時点で販売手数料がかかります。いわゆる「おまえは既に負けている」という状態から始まるわけです。3.15%以内という販売手数料がまず高い上に、信託報酬が2%弱という高さ、さらには信託財産留保額が0.3%。これを全部足すと5.5%弱となります。

 極めてコストが高い。つまり、黙って10年持っていれば、単純に言って2%×10年の信託報酬、そもそも高い販売手数料で当初の元本そのものも低いところからのスタート。

 これで長い目で見て勝てると思うのが間違い、一般的な株式でアクティブ運用する投信、しかも、資産規模が大きい投信で、これでは相対比較的には率直に言って勝てるはずがないと思います。

 つまり、「カス」「スカ」の商品であったし、あるということに他なりません。

 最近はインデックス投信やETFで信託報酬などのコストが低い商品も出てきています。相対的にこうした商品の方が「よりまし」であることに議論の余地はありません。

 まあ、こんなことは設定した側、運用側では当然わかっていることでしょうが・・・。

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コメント
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