エムアップ 初値予想 暫定２１００円

さて、とりあえず前評判は高くブック段階では相応の人気があったと見られるエムアップですが。

こういう銘柄はどういう初値がつくのかよくわかりません。
はっきり言って上場時の雰囲気で初値は大きく左右されそうです。

まあ、ここまでの状況では公募割れはありそうもないですが、いくらつくかなどわかったものではありません。って、ＩＰＯ銘柄の初値なんてもみんなそうといえばそうです。
が、製造業なりなんなり、それなりに参考となるものがあれば、一定の幅での予想は意味もあるとは思いますけど。

ここは、マザーズで、軽量級、人気のネット・スマホ関連。
かつてのＩＴバブル期であれば、初値はぶっとんでいたでしょう。

業績を見ると、著しい成長性は感じられないものの、堅調な推移となっています。
売上高も利益も年度を追って、まあ１０％台とか２０％台の増加ですが、堅実に成長し、ネット系とはいうものの、アップダウンが大きいという印象はありません。

事業内容を見ると、基本的にコンテンツ屋さんです。
芸能人などのファンクラブサイトの運営などにたけているようで、つまりはこうしたコンテンツを地道に獲得し、グッズ販売なども含めてそれらから利益を得ていく。

当然、信頼を得られて、しかも、センスのよいものでないと、なかなか広がりはできてきません。つまり、一見、いろんな芸能人のサイトやファンクラブの運営なんかで派手に見えますが、「どかんと一発」型というよりも「コツコツ積み上げ型」のように見えます。

公開時点で配当５０円というのも、なんか東証二部銘柄のようで（悪口ではない）、意外な地道さが感じられます。

さて、12.3期業績予想ベースのEPSは140円程度。ＰＥＲ１０倍で１４００円、１５倍で２１００円。とりあえば目先の関心集中を期待して、ここは１５倍の２１００円を初値予想としておきましょうか。これは、まあ、期待も含めてですが、この間ぐらいかそのうち落ち着く株価かなという気がします。

不安材料として公募の１．５倍ではＶＣのロックアップ解除というのがあるようです。
まあ、元からそんなに株数があるわけではありませんので、実際はそんなに大きな不安材料にもなりにくいでしょう。これらも含めた上でどうかなというところです。

複数単位ありますので、初値が高くなりそうなら一つ売って、もう一つは利回り銘柄としてポートフォリオ組み入れというのも考えてよいかもしれません。

なお、経験則的に言うと、IPOで完全初値天井という場合は、そんなに多くありません。薄利のディナー代稼ぎでいいなら、初値買いも一案でしょう。ただ、その水準にもよりまずが。

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注目度の指標として、多少の意味はあるかもしれませんし。