日本株は、バブルではない―――投資家が知っておくべき「伊藤レポート」の衝撃 | |
クリエーター情報なし | |
ダイヤモンド社 |
図書館本。
書名について言うなら、本書では「バブル」の定義が明示されていないので、基本的に書名の見解について明快に答えるものになっていない。
感覚的には日経平均2万の時でも、これを「バブル」ととらえた人は少ないのではないか。まあ「そこそこ楽観的」程度だろう。
上海市場がバブルということなら納得する人は多いだろうが・・。そもそも「バブル」云々というのは、多くの場合、後講釈である。
なので、まあ、編集の方でキャッチーなものということで考えたのかもしれないが、どうもこの書名はいただけない。
また「伊藤レポート」の衝撃とあるが、そんなに衝撃的なものだろうか?。中味を読んでここも疑問。
そして、終盤、結局、インデックスと比較し高コストのアクティブ投信を、自らの宣伝も含めて、すすめている。
まあ、宣伝は別にいいのだが、投信のコストについての言及が、あることはあるけど、あまり強調されていない印象があった。
山崎元氏なら、強調しすぎるぐらい強調するところだと思うが。
ここまでではなくここから先の投資成績、結果はコントロールすることはできない。が、コストは確実にコントロールすることができ、しかもそれは
確実に運用成績に影響する部分であり、長期運用を考えるのであればこの差は大きくなっていく。
個人的には日本株は個別銘柄のポートフォリオでの運用を継続していく方針のため、投信を利用するつもりは原則としてない。
おすすめの投信の組み入れ銘柄をながめてみるぐらいである。