千と千尋と北斎と(7) 渋温泉・小布施・大町の旅
R19から有料のトンネルを抜け、中条、小川から大町に至る道は初めて走りました。
走りやすい道になってますね。
目的地は界アルプス。
ここは星野リゾートグループの旅館。場所は大町温泉郷の一番奥になります。
既に一度、一人で宿泊したことがあるので、私自身は2回めです。
界は松本、遠州(浜松)、加賀、出雲、そしてアルプスですから、五ヶ所行きました。
どこも一定の水準の好ましいサービスがあり、安心できます。
この界アルプスですが、来年の3月で改装、実質、立て直しになり、再来年の秋までは休業となるそうです。
また、新装オープンしたらどう変化したかも含めて来てみたいです。
ここは入り口を入ってすぐの場所に土間があり、温野菜をゆでたりしています。
じゃがいも、さつまいも、かぼちゃ。野沢菜にそば茶にかりんのジュースに日本酒。
そんなに変わったものがあるわけではないですが、このスペースはここの特徴になっていて、なかなかいいです。
改装後も継続してほしいです。
冬至ということで、玄関にはかぼちゃとゆずがおかれていました。
お風呂も、室内の方にはゆずが、露天の方にはりんごが浮かべられていました。
おもちつきや星空ツアーなどのイベントもあります。
あまりやりすぎるとどうかと思いますが、このぐらいは子どもらも楽しめるし、いいかなと思います。
館内はスッキリした統一性のある内装です。ゴテゴテしていないのが好感をもてます。
ビールではなくてワインなんぞを頼んでみました。
別にソムリエさんがいるわけではなく、ワインの種類は限定されています。本格的なレストランとは違います。
ただ、ここの料理は、やはりコンセプトというか「こうしたい」というのが伝わってくるものがあるのが嬉しいです。
それは別に特別なことでもないかと思いますが、きちんと実現していく、それを続けていくのはそう簡単ではいなかなと思います。
まず、見て楽しいです。器などもあれこれ工夫されていますし、料理の彩りも楽しいです。
もちろん、料理そのものも相応においしいですし。この中では真ん中にある、ようじで刺してある「鴨と柿」が秀逸。合います。
かぼちゃです。私はもちゃっとしたかぼちゃの煮つけは苦手ですが、これは大丈夫。出汁の味がいいです。
細かい氷を半球状にしたものの上にお刺身がのっています。例によって信州サーモンもありますが、
それぞれの料理に適した温度について、あたたかいものはあたたかく出す、冷たい方がいいものは冷たく出す、そういうことが徹底されています。
揚げ物。白魚のけんちん揚げ。おいしいです。
湯葉と百合根のおぼろ蒸し。一度にだーっと料理を並べない、コース的に順次出てきます。量は多すぎず、適度。ここらが前日の金具屋とは対照的。
これがここの名物で、つまりは、これは綿菓子。
で、その砂糖分をすき焼き鍋に使うということなのですが、割り下をかけると、当たり前だけど、サーッととけます。
そんなにすごい工夫でもないけれど、最初見たときはホーッと思いますし、楽しめます。
デザート。
アイスとシャーベットもおいしかったですが、
この温かい焼きリンゴの上に冷たいアイスが乗っている組み合わせが、温感的に、また食感的に秀逸です。
いや、やはりよいですね、界アルプス。
お風呂も清潔感があり、広くていいです。露天風呂には冷えた冷酒やジュースも用意されています。
一点だけ、できたら改善してほしいと思うのは部屋の乾燥です。
ちゃんと加湿器も用意されているのですが、これを強くかけてもなかなか湿度は上昇しません。
冬場は暖房があるのでしょうがないとろもあるのですが、なにかいい改善方法はないでしょうか。
つづく。