遅いことは猫でもやる

まずは昔メールした内容をひっぱってきて練習...
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前夜祭

2016-01-18 17:03:50 | 行ってきました
    さすが大家族 大勢の親戚友人が集まる
    パーティ料理は意外に質素だった

正月早々、バンクーバーに住む姪がハワイで結婚式を挙げるということで、ホノルルに出向いた。結婚式の前日、花婿の家からパーティに招待された。ホテルから歩いていけるインド料理レストラン(新郎はインド系の人)が会場。どんなパーティかとちょっとだけ緊張した。


    花婿の入場
    指定の場所に座る
    まずおばあちゃんが足に
    続いてお父さんお母さんが
    次は女兄弟?
     そっくりなお兄さん

独身最後の日とあって、先方の親戚、友人がたくさん(50名以上)集まる。インド系の人は皆彫りが深く、イケメン、美女が多い。やがて花婿の入場。頭上に掲げられた、薄い織物を4隅の女性が掲げ、静々と所定の場所へ。何やら方角を示すような真四角の敷物の前に高さ10Cm位の台が置かれ、布脇にお供えみたいなお盆が置かれる。特にお祈りや呪文めいたものはなく親戚の長老から、両親、兄弟とお盆の上の食べ物を、足や腕、頬に塗りつけたり、口に運ぶ。新郎は笑顔でそれを受ける。それをヤる前に紙幣を新郎の前に置く。お賽銭みたいだ。

その儀式がは、新郎が将来お金に困らないように、食べ物に困らないように、手足に故障が起きないように、というおまじないなのだろう。賑やかに和やかに儀式は進む。
皆その儀式に集中するではなく、無視するでもなく、格式張らずに程の良い緩やかさでパーテイは進行した。我々新婦側の一行は我々の集いもあるので、途中で失礼したが、居心地がすこぶる良かった。

聞いた話によると、もしインドで結婚式をやると1週間位パーティが続くそうで、新郎はそれを嫌い、ここでの結婚式にしたそうである。何となくその心理が想像できた。


     記念撮影はどこでも同じだ





予言にならねば

2016-01-10 00:10:59 | 


東野圭吾「天空の蜂」講談社 1995年刊

恐るべき作家の想像力である。この作品がこの5年間に書かれたといっても何の違和感もない。ところがこれは20年前に出版された本なのである。それだけに原発に関しては根本的なところでは20年間進歩していないということだろうか。

二人の技術者が自動操縦装置を備えたヘリコプターを奪取し、原発上空にホバリングさせ、政府に全国の原発停止を迫るという設定である。NOならば、爆薬を積んだヘリを原発に落下させるという脅しに、政治家、警察、自衛隊、製造技術者が立ち向かう。

双方に肩入れすること無く、かなり客観性を持たせて物語は進む。文庫本で620ページになる長編ではあるが、ストーリーが単純なのにもかかわらず、読者を引っ張ってゆく。

ミステリーの部分はともかく、犯人の動機、警察、自衛隊の動きはかなり客観的で、さもありなんと思わせる。2015年5月で66版を重ねたというのもうなずける。難しい技術部分は難解なところもあるが、本書の構成にはほとんど影響しない。

原発推進派、反原発派双方に考えさせる要素を含んでいる。これが予言になって実行する輩が出てこないことを祈るばかりである。傑作といって良い作品である。

江戸の街

2016-01-09 03:37:49 | 行ってきました
昔ながらの獅子舞
   日本橋界隈の江戸の街ジオラマ
   江戸城ジオラマ
   文字や絵を書くからくり人形
   実演が行われた中村座

正月2日大江戸博物館の常設展示が無料開放だということで、見に行ってきた。正月らしく、獅子舞や手妻=手品、からくり人形の実演をやっていた。

からくり人形は愛知のモノづくりの源流というくらいで、尾張、三河が盛んだったらしいが、ここでは江戸時代の文献を元に再生したからくりを実演していた。階段を一段ずつ爆転して降りるのから、矢を取って的に向かって放つ人形、字や絵を書く人形とかなり精巧である。動力源は鯨の髭(歯)をゼンマイの如く巻いたものだが、近くで触らせてくれたので身近に触ってみたら、確かにスチールのような感触であった。

長屋のレプリカでは6,8畳一間の間取りで、職人、寺子屋、家族が住んでいる様子が等身大ジオラマで再現されているが、正にうさぎの寝床で暮らした庶民がこうして毎日を過ごしていたかと思うと、我慢強い庶民の姿が目に浮かぶ。

また上水道の説明では、神田上水、玉川上水と二つの水系で江戸の街に水を送った水利、測量技術、木の樋で配水した職人技など、技術の高さをしのばせる。ローマ時代の上下水施設に匹敵するほど、江戸時代はかなり文化度が高かったように感ぜられる。

こうしたものを伝えるこの博物館はかなり良く出来ていると思う。


亀戸天神

2016-01-08 03:36:52 | 行ってきました
    延々と行列ができている
    交通整理も大変だ
    やっと角を曲がって参道へ
    大鳥居をくぐり
    藤棚の間を抜け
    本殿に近づく
    木々の間からスカイツリーが見守る
    本殿への階段下に到着
    善男善女が押し寄せる
    おみくじ結び場所も満席状態

初詣は近くの亀戸天神にでかけた。昨年は寒さに震えたが、今年は気候が良いだけ行列は伸びていた。警官かガードマンかは知らないが、列の最後尾にはプラカードを持ったおじさんが立っている。歩道ではなく車道の一部にコーンを立てて4列に並ばされた。約20分ほどでやっと参道に曲がって入った。鳥居の下でまた10分ほど、そこからまた10分、本殿の下までたどり着くのに30分以上かかった。暖かいのと天気が良いのが救いである。

全体が一方通行になっており、おみくじ売り場まで流れるように、まるでコンベアーに乗っているようである。都会ではこうでもしなければ人が捌けないのだろう。私もおみくじを引いたが、昨年と同じ中吉であった。平々凡々、努力次第の一年になるのだろうか。

それにしてもこの信心深さはどう捉えるのだろうか。神頼みの心は誰にでもある。お願いするのは結果ではなく、「一生懸命努力はするので、見守ってください」ということだなのだろう。神様にも自分にも努力を誓う、「人事を尽くして天命を待つ」というのが本来ではなかろうか。

賽銭に比べなんと願いの多いことか。私も9人の家族の健康と無事を祈ってきた。

お正月

2016-01-07 02:28:01 | 雑感
    元旦のスカイツリー
    ビルの谷間から見える東京タワー

元旦の朝はすっきりと晴れた爽やかな幕開けだった。大晦日恒例の年越しをみんなで行った余波で少々眠かったが、綺麗に晴れ上がった空を見ると何か浮き浮きする。真っ青な空を背景に聳え立つスカイツリーと、ビルの合間に窮屈そうに立つ東京タワーは対象的であるが、何か東京タワーのほうが周りに溶け込んでいるように感じるのは私だけであろうか。

   おせち料理は正月の華だ
   大人気の煮しめ
   なますと角煮でさらに盛り上がる

正月の大テーブルには恒例のおせちや煮物、なますや角煮など正月らしい料理が並ぶ。カニや牡蠣、マグロやタコの刺身なども華を添える。お嫁さんたちや女の孫たちが色々サービスしてくれる。世帯交代が着実に進んで居ることを実感する。

昼間からおおっぴらに酒を飲むのはこの日くらいだ。それがまた良く回る。正月気分でいい気持ちだ。毎日が日曜日の私でも開放感にひたれるのだから、毎日勤務をしている人達はさぞ気分がいいのだろうなあ。
おめでとうございます。


明けましておめでとうございます

2016-01-06 11:59:35 | 雑感
    東京の初日の出

皆様、明けましておめでとうございます。

明けてはや6日目ですが、天候的には元旦から本年は誠に穏やかな日和でした。昨年の正月の寒さがウソのようです。

今年は全国的にも暖かく、信州でスキーをする予定だった息子一家は、雪不足で残念ながら断念せざるを得ませんでした。そこで暮れから、当方が東京へ出かけ、一緒に年末年始を過ごすことになりました。

気を引き締めるような若干の冷気がないと新年の緊張感は出てこないのですが、それでも元旦の朝は町は清々しく、人通りの殆ど無い町並みは朝日に影を作って佇んでいました。

本日6日は、不肖私めの73回目の誕生日でもあります。還暦からもう一回りと1年目です。大きな目標を持たず、正に余生を過ごす毎日ですが、「今日もまた生涯の一日なり」とおっしゃった、歴史上の偉人の言葉にあるように、人生の終末が近づいてきた今、ふらふらと彷徨うこと無く毎日を過ごさねば、と思っています。

おかげさまで、息子も孫たちもここまでは皆人柄のいい人間に成長してくれました。その連れ合いも出来過ぎなくらいの人達です。細かいことや高望みをすれば限がありませんが、概ね我々の息子としてはいいやつだといえます。

ともすれば、人には厳しく、自分には甘く、ということになりがちですが、意識してこれを逆にセねばと思うこの頃です。

本年もよろしくお付き合いください。