社員の結婚式に招かれて名古屋市内のホテルへ出席した。
非常に前向きな青年で奥様もきちんとしている。
新郎新婦とご両親中心の和やかな披露宴であった。新郎新婦だけのデュエットや、
両親揃ってのケーキカットなど、意表を突かれたが、友人たちの余興大会的なも
のもなく、落ち着いた宴であった。新婦の感謝の言葉に「一番我侭をぶつけたけ
ど、いつも味方になってくれたお母さんありがとう」というくだりに実感がこもっ
ていた。両家とも温かい家庭に見受けられた。
祝辞で「これからは見詰め合わずに、同じ方向を見ながら歩いて下さい」と申し
上げた。向かい合えば「私のことをどう思ってくれているか」ということになり、
人間だから欠点も見えてくる。挙句、良いところも忘れて「この人とは合わない」
などと早とちりしがちである。
そうではなく、一緒に人生を歩もうと決心したのは、同じ方向に行こうというこ
とだ。山あり谷ありを、二人で乗り越えてゆこうということだ。どうやって山を
乗り越え、谷を巡ろうかと知恵を出し合うための結婚だ。という意味での祝辞だ。
この若者たちはそんな事はなく、きっといい人生を歩むのだろう。この前見た
「母べえ」を鑑賞することを勧めた。