DENKI BRAN
青年会議所時代大変お世話になったバーがある。
委員会の帰りに皆でなだれ込んだり、
ひどい時には名古屋で散々飲んだ帰りにわざわざここに寄って
仕上げをしたこともある。
渋いマスターと、気持ちも可愛いママの
夫婦二人きりでやっているスタンドバー。
青春時代の溜り場だった。
ゴルフが好きで、カラオケ嫌い。
看板も出していない店だが、殆ど顔見知りのお客だけで成り立っている。
花見客がフラッと入ってくると「うちは会員制の店ですから」とはっきり断り、
「俺は酔っ払いは嫌いだ」と酒場のマスターらしからぬ事を言う男です。
何ヶ月ぶりで友人と寄ったら、この11月で何と50周年を迎えるとのこと。
「皆でお祝いをやろうよ」
といったら、
「俺はそういうのあんまりな」
「それよりこんなのがあるよ、ちょっと味わってみる?」
と話をそらされたのがこれ。
浅草、神谷バーに行って一度飲んでみたいと思っていたやつだ。
レトロ調の箱にこんな説明があった。
浅草浪漫の味 デンキブランは明治の頃から浅草の代名詞とされてきたお酒です。ブランデーやワイン、ジン、ベルモット、キュラソーなどのカクテルで、その処方は今だもって秘伝とされています。いわば「夢のカクテール」と申しましょうか。明治の頃はまだ電気が珍しく、目新しいものというと電気○○などと呼ばれ、デンキブランはハイカラなものとして、人々の大きな関心を集めたものです。あたたかみのある琥珀色、まろやかな甘さ・・・・。今も昔も変わらぬその味わい。そのままよく冷やすか、氷塊をいれてオンザロックでお召し上がり下さい。浅草浪漫の味を貴女の舌でお確かめ下さい。
リキュール類
アルコール40%
合同酒精株式会社
飲み残しを貰ってきてしまった。甘いブランデーというところか。
よーし50周年のお祝いは是非ともやろう!