カッパドギア最終日は夕方カイセリ→イスタンブールへ飛ぶ行程だ。
朝方、荷物の整理を終え、準備をしておいてから、ゆっくりとホテルを出る。
まず郊外の2件目の隊商宿(KARAVAN SARAY)へ。先日見たものと
同じ作りだが少し整備が進んでいる。ラクダ係留小屋に当たるところに、SEMAの
舞台が作ってあるほかはほとんど同じである。
デヴランスの代表ラクダ岩
マリア像
続いてデヴランス。ラクダ岩、マリア像岩など奇岩がある場所。観光バスが止ま
る、カッパドギアきっての奇岩ポイント。パシャバ地区。ここも奇岩ポイント。
はっきりとしたキノコ岩が林立する。奇岩を間近に見て巡り、陶器作りの街へ。
パシャバ地区のキノコ岩群 デヴランス同様観光客が多かった
アヴァナス。この地区は昔から、男は壺作り、女性は絨毯織りの仕事をしていた。
街に入る橋の上から中洲を見ると、焼き物の壺のモニュメントが飾ってある。窯
元に案内されたら、そこはSEMAを見た建物の隣だった。
アヴァナスの入り口 中洲の壺
案内はイボさん日本語のうまい人、売り方もうまい。嘘かほんとか、ここにはヨー
ロッパ各国から修行に来るとのこと。先生と言われる人が実演をしてみせてくれ
た。記念に形の変わった酒瓶を買う。
陶磁器園案内のイボさん 腕にあるのは酒器
昼飯は河畔のレストラン。ナン、トマトと辛いチーズのヨーグルトスープ、牛肉
の角切り味噌炒め、デザートは干しイチジクの蜂蜜かけ。トルコは何を食べても
美味しい。すぐ傍に魚が泳ぎ、アヒルが遊ぶ。ガイドのセナムさんがわたしが推
薦する2番目に美味しい(一番目は昨日の洞窟レストラン)ところだと自慢して
いた。
セナムさんお薦めNo2のレストラン
河畔のレストラン
料理はみな美味しかった。ごちそうさま。
午後からはギョレメの野外博物館へ。博物館と言っても、7~11世紀に作られ
た遺跡である。洞窟教会巡りだ。この区域だけで30数カ所の教会跡がある。洞
窟の中に初期フレスコ画が残っている。台所、倉庫もある。地下都市に比べ明る
い。宗教の力か、教会の柱はさすがに念入りに彫られている。りんごの教会と言
われる処(アダムとイブの食べたりんごが描かれている)はフレスコ画がしっか
り残っている。
この岩山の下部が教会
内部の食堂跡
野外博物館の遺跡
エサンテペ。ギョレメ、赤い谷が一望できるビューポイント。鳩が飛ぶ。ここで
鳩は神の使いだということです。自由時間をたっぷり取る。もう案内する所がな
いのだろうか。やたら自由時間を取る。
赤い谷
エサンテベからの眺望
オルタヒサール。4TL払って入場した展望台。しかしここから30分ほどセナム
さんと赤い谷を歩く。途中のぶどうの協会を経てもとの展望台へ。30分でも山
歩きは気持ちが良い。
山歩き途中のセナムさん
歩いている道で 後ろが赤い谷
すべての日程を終え、ウルギャップヘ。ここでセナムさんとお別れ。5時30分
のバスでアンカラへ戻るのだそうだ。明日は娘の卒園式だという。
ウルギャップのバス停広場
まだまだ明るい6時半頃、ユノスさんがホテルに出迎えに来てくれる。助手席に
奥さんがいる。ちょっときつそうな人。一時間半ほど砂漠の中を走って、カイセ
リへ。小さな地方空港。彼は中まで入ってきて、チェックインの手続きをしてく
れた。律儀な好漢である。
空港で2時間ほど待ち、日がとっぷり暮れた頃出発。ほぼ満席。待合室でイスラ
ム教の高位の方が隣に座っていたせいで、ひっきりなしに皆が挨拶に来る。なに
か話しかけられるがさっぱりわからない。異文化に接触のチャンスなのに残念で
ある。
イスタンブール空港からタクシーに乗ってホテル名を告げるがよく分からないら
しい。地名で近くまでゆくが、何度も土地の人に聞いてやっと到着。「ユスフパ
シャ・コナウ」という名の小さなホテル。フロントも小さくアトホームな感じ。
このホテルの上級の部屋を予約してあり、長い一日(14時間くらいの活動)で
シャワーが浴びたくて、バスルームに飛び込んだらビックリ。洗面器大の石の鉢
があるだけ。どうやって使うのだろう?ボーイに聞いてもらちがあかない。今日
はもう係がいない。と使い方を教えてくれない。諦め汗を流せないまま眠る。
このシャワーの使い方がわからない