遅いことは猫でもやる

まずは昔メールした内容をひっぱってきて練習...
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ドクターイエロー

2014-03-30 01:27:12 | 雑感


夕暮れの新幹線。何やら短い編成の車両が近づいてくると思ったら、車体が黄色に塗られている。
慌ててカメラを取り出し一枚撮影。新幹線線路の点検をする専用車、通称ドクターイエローと呼ばれる車両。この散歩道で出くわすのは3回目である。
撮影ポイントには、中年のおじさんが二人大きなカメラをもって何やら会話していた。どうやってこの列車の運行情報を手に入れるのだろうか。前回も、前々回もこの撮影ポイントには人が立っていた。時刻表にでも書いてあるのだろうか。ちょっとした謎である。

運動公園前の桜堤には早咲きの桜が満開を迎えていた。先日綺麗に咲いていた薄墨桜は、色が確かに薄墨色に変わり花の終盤を告げていた。
いよいよソメイヨシノの出番だ。

早咲きの桜
 ピンク色が薄墨に変わってきた

神社の薄墨桜

2014-03-29 04:12:12 | 雑感
 薄墨の一本は元気に育っている

厄年同年会はそもそもこの市原神社の氏子としての行事である。正殿正面の大鳥居の前に2本薄墨桜を植えた。厄年の頃だから30年前ということになる。

途中立ち枯れ状態になったので20年ほどか。先日神社の庭園管理を請け負っている造園屋さんから連絡があって、2本の内向かって左の一本のほうが、枝ぶりも芳しくないので、しだれ桜と植え替えたいので了解してください、と言ってきた。

早速見に行ったら確かに芯となるべき主幹が枯れ、他の枝が4方八方に傘状に広がっていた。
植え替えもやむを得ないと返事をした手前、どんな状態か見に行ったら、立派な枝垂れ桜が植わっていた。右側の薄墨桜も根本に石組みで補強され育っている。

駐車場の縁に早咲きの白い花びらをつけた桜が一本ありよく見ると薄墨であった。こちらに移植し意事に咲いていたのかと健気な様子にホロリと来た。

 枝垂れ桜は立派な枝振りだ
駐車場脇で健気に咲く移植された薄墨桜

桜祭りの準備

2014-03-28 03:55:09 | 雑感
 ぼんぼりと立て看板は準備OK

亀城公園は週末からの桜祭りの準備が始まっている。
ぼんぼりが吊り下げられ、樹の下には縄が張り巡らされ、露店の準備が着々と行われている。
お客のいない露店はなにか物哀しい。

桜はまだつぼみが膨らみかけた程度なのだが、これだけ暖かい日が続くと一気に開花しそうである。

 ほんの1,2輪、桜が咲き始めた

池には数十匹の亀が浮かんで遊んでいる。気の早い木には1,2輪の花が咲いている。

花の数と人の数は比例するのだろうなあ。今週末は沢山の人出で賑わいそうだ。

 屋台の準備も着々と進む

庭先の春

2014-03-27 03:48:36 | 雑感
大ぶりな辛夷の花
 桜の一種だろうか

庭先の春

暖かくなってきた。20℃近いとさすがに春たけなわだと感じる。たった1,2日のことなのにもう暑い日が来るのではないかと、勝手に想像する。
散歩の途中、家々の庭先を見ると、あちこちで花が咲きこぼれている。
丹精の度合いがとくわかる。

いよいよ本格的な春だ。

 亀城公園の八重桜

サクラサク

2014-03-26 00:41:44 | 雑感


暖かい日が続くようになった。運動公園の対岸の堤は、桜堤と言われ、数十種類の桜が植わっている。

そういえば、厄年同年会で刈谷中の学校(小中学校、幼稚園、高校)に2本ずつ根尾の薄墨桜を植えていた頃、ここの桜植樹計画を推進していた、[日本に桜を植える会]支部長の先輩からから話があり、ここにも2本植えたことがあった。
その折には、淡墨桜ゆかりの女優山本陽子(宇野千代の原作を舞台で演じていた)も来て一緒に植樹した記憶がある。

あの木は、ソメイヨシノではなく、山桜なので開花時期は遅いかと思って見に行ったら、なんと淡いピンクの花が、ほぼ満開だった。

枝が横に張るのはこの桜のDNAのせいなのだろうか。ソメイヨシノのぽってりとした花弁ではなく、小さな淡ぃかわいい花びらをつけて懸命に咲いている。周りの桜はまだまだ蕾も硬いのになんとなく健気である。きっと周りが満開の頃にはひっそりと散ってしまっているのだろう。

桜は豪華だけれど、なんとなく寂しさを感ぜさせる花だ。

泣けるなあ

2014-03-25 08:34:02 | 


重松清「とんび」角川書店 平成20年10月刊

やっと私の番が回ってきた。図書館で貸出中だったホリエモン推奨の本。男の生き方、親父のあり方について、ちょっと不器用な人間が、肩肘張って、喧嘩をしながら、周りとも、子どもともちょっとした摩擦を繰り返しながら生きる姿を余すところ無く描く。フーテンの寅さんよりちょっと男っぽく、トラック野郎の文太兄いに近いか。人柄故に周りに集まる暖かい人達にかこまれ、ちょっと意地っ張りな主人公が、最愛の奥さんに突然先立たれ、男の子と二人で生きてゆく。この男の子が頗る出来が良い。父一人小一人の世界で、父と同じように言葉ベタだが、愛情がいっぱいという役回りだ。

この作家の名前は平凡だが、描く世界は濃密で、愛情があふれている。気持ちはあってもつい意地を張り、知らん顔をしたり、つよがりを言ったりする人間関係の綾が絶妙であり、泣かせる。あのクールなホリエモンが号泣したというのも理解できる。ストーリーは目をむくほどではないが、きめ細かな状況描写が素晴らしい。映画で言えば「マジソン郡の橋」のように、脚本が優れた作品である。

私も久々に泣いた。

ハイソな一日を味わう

2014-03-23 08:23:11 | 行ってきました


ロータリークラブ時代に知り合った上場企業の社長(今は会長だが)からのお誘いで、クルーザーに乗ることが出来た。
この方は技術系の方で、虚飾を嫌い、見栄をはらず、信念を通す生き方をされる方である。現役時代はパラグライダーに乗ったりするチャレンジ精神旺盛な人である。

クルーザーもそんなチャレンジ精神を満たすためで、見栄えは良いが、外洋の荒波仕様にはなっていない国産船ではなく、高波にも強いアメリカの船をわざわざ取り寄せ、一部改造をするという徹底ぶりである。
暖かくなってきた好天のなか、高浜のNTPマリーナ→佐久島沖→蒲郡出光マリーナを往復というコース。わずかに白波が立つ程度の風のなか、高浜を出航し、各自15分位の操舵を経験しながらのクルーズである。
脇には専門のクーズ要員が一人つききりで、「右、もう少し左」などと指導してくれる。

後ろではシャンパン、ビール、おつまみも完備し、酒盛りを楽しみながら気持よくクルーズ。スナメリには出会わなかったが、高浜港の外側では、スズキ(ボラかもしれない)が、数多く海面をジャンプして歓迎してくれた。武豊の長い防波堤を過ぎても幸い波は高くならず、燦燦たる太陽のもと一路蒲郡へ。出光マリーナは木のデッキが整備されたところで、そこで昼食をいただきワインを楽しんでまた帰路につく、という優雅な日程である。

出発前に海図を背に、コースやら、船の性能やらを説明される姿はやはり技術系の方だと感心。謙虚なお人柄そのままに、決して驕ったところがなく淡々と説明をされた。
しかし最寄り駅までのタクシーの手配から、レストランの予約、船中の飲み物の手配まで至れり尽くせりの歓待で、恐縮してしまった。ハイ・ソサエティの方々はここまで心遣いをされるのかと感じいった次第。

一日ちょっとした精神の贅沢気分を味わった。



極上のひととき

2014-03-23 08:12:46 | 行ってきました



かねて畏友ご夫妻に頂いた誘って頂いた、名古屋のレストランにご一緒しました。


「La Maison HITOTOKI(ひととき)」
そこはもともと名古屋ターミナルビルの最上階にあった「ひととき」というレストランです。
豊田章一郎さんなども気軽に顔を見かけるところで、肩のこらない応対でお客を大事にし、全社を上げて楽しませてくれる店でした。

現在ターミナルビルは立て直しをしており、もう着工から2年経過しています。建て替えをきっかけに移転した店は、昭和区南山町の丘陵地にありました。周りの高級住宅地の佇まいにふさわしく、静かな店構えで、開店2周年を迎えていました。
久方ぶりに訪れてみて、以前の雰囲気、客あしらいの良さを味わい、畏友ご夫妻の何くれとない心遣いを感じながら、食事を楽しみました。

2年間も空いていたのに、我々のことを覚えていてくれ、程の良いお勧めにすっかり気分が良くなり、かなりお酒が進みました。八海山がスイスイと喉を通り過ぎ、フレンチの懐石ともいうべき料理を残らず平らげました。さすが土地柄に磨かれたのでしょうか、はたまた、畏友ご夫妻の勧め上手に酔っ払ったのでしょうか、あっという間に3時間が経ち、気がつけば10時を回っていました。まさに極上のひとときです。家内の話によると私一人が饒舌に話をしていたということでした。

料理は素材や調理の腕も大切だけど、客とのコミュニケーションも重要な要素だと改めて認識した次第です。
それにしても、だらだら過ごしている毎日の、ちょっとした句読点とも言うべき楽しい時間でした。


野辺の花々

2014-03-20 09:09:20 | 雑感
 満開の菜の花
 たんぽぽは外来種の全盛だ
 土筆は勢い良く空へと向かう

ようやく陽が暖かさを増してきた。散歩に出ても風が暖かい。菜の花やたんぽぽが明るい春の陽を浴びて元気に咲いている。

やっと土筆が固まって空にむかっていた。
足元を見れば、黄色や青、紫の花々が咲きこぼれている。
啓蟄を終え、蛇も冬眠から覚めたのか路上に飛び出してきた。

春はすでに我々の周りに来ている。

 蛇も元気がいい
 名も知らぬ紫の花

可笑しくて やがて・・・。

2014-03-19 14:16:01 | 


重松清著「あすなろ 三三七拍子」毎日新聞社 2010年刊

先日読んだホリエモンの本の中に、重松清の「とんび」を読んで号泣した、という事が書いてあったので、早速図書館に「とんび」を探しに行った。
残念ながら貸出中。書架には著書が10冊ほど並んでいたので、何気なく借りてきた一冊だ。

弱小大学の応援部が存亡の危機に立たされ、窮地を救わんとOB幹事長の会社社長が、自社のOB社員(リストラ寸前の45歳)を社会人入学させ、倶楽部復活のため応援部に入部させる。にわか集めの新入部員3名と本人の4名が、強面のOB先輩にしごかれ、同じ弱小大学のライバル校と張り合ってゆく。という愉快なストーリーである。応援団というアナクロニズムの権化の中で、現役、OBのやりとり、そこにジェンダーを振りかざす田辺陽子先生まがいの女子教授が絡み、団長として現役部員を取り仕切る主人公は板挟みに悩む。現代っ子の学生と時代錯誤のOB部員とのやりとりが実に面白い。

しかし面白いだけでなく、現在の大人社会の「立場と本音」の葛藤、「清濁併せ呑む」選択についての悲哀、などについて私は徐々に思い知らされる。

「面白うて やがて悲しき 応援団」 直木賞作家の著者は、情感に訴えるすべは心得ている。やはりこういうアナクロは大阪弁かひろしまべんだろうなあ。エンターテイメントとしても大いに面白い。

「とんび」の貸出が終わったら、すぐ借りに行こう。