遅いことは猫でもやる

まずは昔メールした内容をひっぱってきて練習...
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月島もんじゃ

2014-02-28 07:02:23 | 雑感


広島の広島焼き、大阪のたこ焼き、宇都宮の餃子、喜多方ラーメンなどご当地グルメで名高いところは多々あるけど、月島程密集しているところを知らない。サッポロにはラーメン横丁なるところはあるがそこも人工的に作った横丁で、街の商店街全体が市業種になりきっているところはここを置いて他にはあるまい。

地下鉄を降りてもんじゃ通りへ出るといけど行けどももんじゃ屋さんだ。商店街から枝分かれしている小さな路地ももんじゃ屋酸が多い。日が暮れてから行ったのだが、洒落たイルミネーションが付いていた。ここらあたりはやっぱり東京だ。下町なりのおしゃれだろう。
とは言え、食べるところは一軒。一番初めに交番のお巡りさんが「私は此処に行っている」と教えてくれた交番前のゑびすやさんに行く。

相変わらず繁盛していて、我々が最後のテーブル(しかも2階座敷の)だった。七福神もんじゃを頼み、ハイボールで乾杯。向こうのテーブルでは6~7名の団体がワイン、生ビール、熱燗、と様々の酒で盛り上がっていた。
さすがに店の人の焼き方はうまく、刈谷のもんじゃ屋さんの人のようなケレン味がない。これが案外お酒のつまみにピッタリだ。価額も手頃でのんびり出来た。

もんじゃ通り

賑わい

2014-02-27 06:41:09 | 雑感
日が傾いた頃の仲見世

東京へ行ったら浅草だろうと、東京マラソン応援の帰りに立ち寄ってみた。

確かに人は増えている。外国人(中国人を含む)も多い。やはり円安の恩恵だろうか。仲見世は日曜日ということもあって、まさにここもお祭り状況だ。方をぶつけあうようにして、本堂へと向かう。交通整理のおまわりさんが声をからして「こちらからも参拝できます」と誘導している。
ここは消防(火消し)の元締めみたいなところでもあったらしい。本堂近くの山門の提灯は近所の町内の消防の名前が刻んであったし、境内の片隅には殉職消防士の慰霊碑も立っていた。

浅草の威勢のよい響きと賑わいとは裏腹に、消防活動で命を落とした人たちが、ひっそりと眠っている場所だとは知らなかった。


東京マラソンはお祭りだ

2014-02-26 16:06:50 | 雑感
築地本願寺前を走るランナーたち

ソチオリンピックはめでたく(テロの洗礼もなくという意味で)終了したが、日曜日東京で盛大に行われた東京マラソン。
やじうまの私はウキウキと見物に行った。藤原新、渋井陽子が出場というくらいしか知識はなかったが、現地ではさすが出場者3万人を超える一大イベント、随所に盛り上がっていた。

増上寺付近
このゼッケンは情報発信タグが付いているそうだ
水補給ステーション
ランナーとハイタッチ!


まずは増上寺付近で応援。トップ集団はとっくに通り過ぎていたが、市民ランナーは続々と続く。10キロ位なのでまだまだ皆余裕がある。仮装の人やハイタッチをする人も多い。ハイタッチで元気が出るそうだ。応援の人達とのコミュニケーションを取るには、なんといっても仮装が目立ってやりやすい。これだけの沢山のランナーの中で本人を探すのは大変だ。但しきぐるみは走るには暑そうだ。十字架を背負ったり、全身スッポリのきぐるみは1キロ走っただけでぐったりだと思うが、皆意気軒昂である。傍の公園では和太鼓の集団やら、フラメンコの社中が盛大に踊りを披露していた。ただ交通整理のおじさんが、「ここらあたりで立ち止まらないでください」と看板を掲げていたのはいやがらせみたいだったが。

歌舞伎座前を走るランナー

そこで一段落ついたら、次は築地へまわる。ここも残念ながらトップグループは通過済み。増上寺付近は往復交通規制だったがここは一方のみ規制である。子どもたちのダンスやら、本格的なバンド演奏のイベントが繰り広げられ、また沿道では応援の人の差し入れだけでなく、どこかの商店がジュースの差し入れをボランテイアで行っていた。差し入れはなかったが、サッカーワールドカップの会場付近と感じは同じで、まさにお祭りである。築地辺りではさすがにランナーも疲れてきて反応は鈍くなっているのが愛嬌である。
子どもたちのダンス隊
バンドは次の演奏の準備
そろそろ疲れが出てくる

ランナーの中には僅かではあるがゼッケン無しで走っている人がいた。また同じコースの歩道を走り続けている人もいた。(増上寺で見た同じ人を築地で見た)

これはマラソンで走っている人たちだけでなく、応援する人、運営する人、それぞれが心を合わせて行う一大イベントもしくはお祭りだ、というのが現地で見た東京マラソンであった。
ところで優勝は誰だっけ?

庭の梅

2014-02-20 17:28:54 | 雑感


4,5日前の長期予報では本日は雪だと予測されていたのが、低気圧が南下して本州から離れ、曇り時々晴れ、となった。
気がつけば庭の梅がやわらかな日差しを浴びて、いつの間にやらすっかり咲いている。72候では「雨水」。今までの雪が雨に変わる頃だという。朝晩の寒さはまだまだ底冷えもするが、日差しはどことなく暖かさを感じる。

まさにそんな寒さで、冷たさの底にそこはかとない暖かさを感じる風も吹いている。
季節は確実に変わっている。もうすぐ春だ。

ミステリー大賞だけのことは

2014-02-19 14:57:10 | 


海堂尊「チーム・バチスタの栄光」宝島社 2006年刊

面白かった。先日「孤高のメス」という医事小説を読んだばかりだが、こちらは少し真正面から取り組み過ぎで、エンターテイメントとしては物足りなさを感じていた。
同じような医事小説だが、定かではない大学病院の医療ミスの有無をめぐり、専門外の医師と厚労省の官僚(これも医師だが)がこの難問に取り組むという設定。

大学病院の派閥抗争や、診療各科、看護師などとの微妙な争いも描かれる。主人公はちょっとぐうたらな、何事にも斜に構える人間で、そこら辺りをユーモラスに描き出すところが、前掲書とは大きく違う所だ。
医学専門用語も最低限に抑えてあるので読みやすい。ちなみにバチスタというのは、特殊な手術方式を編み出した心臓外科博士の名前で、その術式を多く手がける医学チームを結成した、ちょっとワケありの大学助教授(アメリカ帰りの気鋭の外科医)が中心のチームをバチスタチームと呼ぶ。

その優秀なチームが連続3件の手術中の死亡を引き起こす。手がけた全体の事例から言えば、それでも成功率8割なので、率から言えば咎められることはないが、なにかおかしいのではないだろうか、と問うのが調査のきっかけである。
衆人環視の中での手術中の事故(或いは故意)、しかもその関係データは刻々と取られ記録されている。そんな中でミスではなく意図的な殺意が実行できるのか。

医療の閉鎖的な社会に閉じ込められた中での事件、やはり患者からの視点は少しなおざりにされているが(この作者も医者である)この点を割り引けば、十分に面白いエンターテイメントである。

春の支度

2014-02-18 10:41:51 | 雑感


陽気に誘われ、晴天のもと散歩に出かけた。雪もすっかり溶け去り、三河の空は晴れ渡っている。風は少しあるが、微妙に暖かさを感じるくらいで頬にあたり、少し春の気配を感じさせる。

運動公園の向かい側の土手の上で、濃いピンクの花をつけている木を見つけた。
幹に付けてある銘板を読むと次のように書いてあった。「八重紅大島 バラ科 オオシマザクラの園芸品種 花は径4cmの大輪 東京では4月上旬頃咲く」

桜の一種がもう咲いている。他の木はまだ芽を少し膨らませるくらいだというのに、寒風の中花を咲かせている。東京より2ヶ月も早く咲くというのはなぜだろう?

でも植物はエライ。この寒さの中、確実に春の準備を怠らない。この頃の我が身を振り返り、こういう準備とは無縁に流れている生活をちょっぴり反省。

義兄の心遣い

2014-02-16 17:11:42 | 雑感
 姉が好きだったバラの花が

先日所用で兄弟3人で義兄の家を訪問した。一昨年亡くなった次姉のところである。仏教で云う3回忌を終えてやっと落ち着きを取り戻したかに見える義兄は、今も週3回ほど教鞭をとっている。大きな家に一人住まいで寂しくないかと思うのだが、几帳面な人でマイペースで家事をこなし、読書などに勤しんでいるようだ。男の子2人はそれぞれ独立して別居しているので、一人奥さんとの思い出を大切にしつつ毎日を送っている。

びっくりしたのは、リビングには亡妻の写真とともに彼女が好きだったバラの花が今も沢山飾られ、奥や入口の和室には身につけていた着物が展示されていた。
その思い入れの深さには脱帽である。なにか静かで深い愛情を感じた。花もこの時期3週間くらい保つそうで、各週事の花の勢いが感ぜられ、我々が訪問するときだけ飾られたものではないことがよく分かる。

壁には同僚に依頼した、義姉を詠んだ七言絶句が掲示されている。3回忌を記念して配布した、自作の詩二曲をつけてCD化した合唱曲と云い、色々周りには才能のある人が多い。義兄の交際範囲の広さを感じさせる。追悼文集、合唱曲、七言絶句と姉は自分の人生を謳歌しただけでなく、こんなに丁寧に送られて幸せものである。

義兄も炊事や洗濯、掃除と何かと雑事があるのだろうに、これだけ綺麗に住んでいるのは並大抵ではないだろうと、感嘆した。

とても自分にはこれだけのことはできない。思いの深さはあっても、これほどまでに、形に表す、亡き妻に対する愛情の深さにつくづく感じ入った。

 虫干しもかねて別注の衣紋掛けで展示
 ピアノの上が漢詩

医療の世界

2014-02-14 14:24:47 | 


大鐘稔彦「孤高のメス1~6巻」幻冬舎文庫 H19年刊。

今日も雪が降り、外へ出るのが億劫だ。この処読書に浸りきりである。ぶんこ本6巻のシリーズを4日位で読んでしまった。

本書は敏腕外科医師の活躍と苦悩を描く医療小説。婚約者の死を契機として、在野医療(大学病院系の階層社会に対して現場臨床系の治療重視の医療)を生涯の目標とする主人公の物語。

気鋭の外科医師は持ち前のオペ技術、見識から、大学病院で抜群の成績を上げ、アメリカの肝移植医療現場でも実績をあげる。帰国した彼は引く手あまたの中で、就職先として選んだのは琵琶湖西岸の民間病院。地元の大学病院との確執、病院内のやっかみ、治療スタッフとの人間関係等色々な波乱が周りに渦巻く。著者は同じ外科医らしく、横文字の専門用語を多用するのがちょっと煩わしいが、開腹手術の描写は精緻を極める。

白い巨塔、ブラックジャックなど医療小説は一定のジャンルを形作るが、この著者は、病院経営(大学病院を含め)、医学部内のの勢力争い、大学医学部と民間病院との関係、などに造詣が深い。著者自身が現在淡路島の僻地医療に従事しているせいか、なにか政治的関係に嫌気が差してこのような客観的な描写がされているのだろうか。小説家のフィクションと片付けられない機微に触れている。

また同じ医者が言っているのだから間違いないと思うが、医師の個人的な力量差がこんなにあるとはびっくりである。

愛知出身の著者は年齢も同じで、高校の同級生に同じ姓の男がいた。優秀な男だったから、ひょっとしたら同一人物かもと妄想をたくましくしている。

オーロラ観測拠点 ロバニエミ

2014-02-13 17:15:50 | 行ってきました
スカンディック・ホテル・ロバニエミ
このホテルのフロントはバーカウンターにもなっている。


今回の北欧旅行の最終日。フィンランド中央の街ロバニエミ。ここでの2日目は全くの自由時間。人口約6万、サンタクロース村があることで有名だが、オーロラ観測の拠点として、多くの外国人が集まる。

朝食会場ですぐ横に若い女性が割り込んで座る。バッフェを3皿も抱え、座るやいなや挨拶もなしにスマホをいじる。マナーが頗る悪いと思ったらやはり中国人である。そういえば昨夜このホテルには中国人の団体客が沢山いた。ゆっくり朝食を取り、街歩きに出かける。
ロバニエミ博物館

-20℃近い中を、博物館へと出かける。雪は3~40cmほどで、塩化カルシウム(融雪剤)が撒いてあるので、あんまり滑らない。ガラスの通路があるデザインの洒落た建物。この地方の自然、風俗の展示。オプショナルツアーを取らなかった仲間も見に来ていた。窓の外の川岸をスノーモビルで遊んでいるツアー客がいた。寒い中風を切って進むと鼻の粘膜を痛めるのではと、余計な心配をしてしまう。

ロバニエミの街

本日は夜のオーロラ観測ツアー「モイモイ号」のオプションをとっているだけなので、日中暇だ。「ツムラ」という日本語が通じる現地旅行社を訪ね、今から参加できる、犬ぞりとかトナカイツアーはないかと聞きに行ったが、いずれも時間切れでアウト。

インフォメーションセンターに行ったらサンタ村と同じ3種のポスト=①サンタからの手紙②クリスマスに届く手紙③サンタ村発の手紙 を受け付けるポストが有ったので、兄弟宛に絵葉書を買いそのポストに投函した。ついでに我が家宛にも出してみた。何時頃どんな消印で着くか楽しみだ。(1/31に投函して本日は2/13だが現在まだ届いていない)
ショッピングセンターのツリー
インフォメーションセンター内のポスト

ショッピングセンターには気温表示の電光掲示板がよくある。-19℃を表示している。DIYの店やスーパーをひやかして歩く。こちらもバレンタインに合わせ、チョコレートのセールをやっていた。なぜか「ゲイシャ」ブランドのチョコが大量に売りだされていた。このぶんでは、夜は相当冷えそうだ。

夜のオーロラ観測に備え完全防寒の準備をする。上はヒートテック下着にウールセーター、薄いダウンに、厚いダウン更に息子のスキーのヤッケと5枚重ねだ。下はパンツ、ヒートテックの股引、2重ズボンを2枚重ね、厚手の靴下を2枚重ねてカイロをつま先に貼り付ける。さすがにオーバーズボンはやめた。帽子にネックウォーマー、フェイスマスク、手袋(当然2重)とこちらも万全を期す。

ホテルを7:00出発。バスはほぼ満席で東へ70kmほど移動し、森のなかの小さな住宅へ。さすがに周りは暗く、星が瞬く。寒さは刺すように痛い。聞けばここは今-26℃だという。オーロラが出る間併設する大きな倉庫のようなところで待つ。ここは火が燃え、暖かい飲み物や、ソーセージ、クッキーなども用意されている。女子大生のグループか、キャアキャアとうるさい。見るからに素朴なおじさんとおばさんがソーセージをサービスしてくれ,木の枝に挿して日で炙って食べろと勧めてくれる。
オリオン座が綺麗だ
倉庫の中は暖かい

時々外に出て星空を見にゆくのだが一向に出現しない。一時期「でたぞー」の声で外に飛び出したが、どうやら雲を見間違えたらしい。そのうち雲が空を覆いだし、10:30終了撤収。
8:30頃着いたのだから、都合2時間居たけど、ダメだった。外の森の暗さと寒さ、倉庫の中の火の暖かさなどシチュエーションは良いのだが、肝心のオーロラは出現せず。しかし主催の旅行社は何やかやと理由をつけ、オーロラ観測証明書(ロバニエミ市長のサイン入りだそうだ)を配る。此処に4日もいる人は気の毒だ。運もあるだろうけど、ノルウエーのほうが暖かいし、よく見れたよと教えたくなった。
昼飯を食べたイタリアン食堂 殆どの客がスモーガスボードだった。

翌日もゆっくりして昼飯を食べてから、空港へ。ローカル空港ではあるが、刊行に力を入れている風が垣間見えた。

こうして北欧の旅を終えたが、思い切り寒いところも行ったし、オーロラも堪能した。ノルウエーの物価の高さも経験。なかなか面白い旅でした。

ロバニエミ空港 サンタクロース空港ともいう。