スカンディック・ホテル・ロバニエミ
このホテルのフロントはバーカウンターにもなっている。
今回の北欧旅行の最終日。フィンランド中央の街ロバニエミ。ここでの2日目は全くの自由時間。人口約6万、サンタクロース村があることで有名だが、オーロラ観測の拠点として、多くの外国人が集まる。
朝食会場ですぐ横に若い女性が割り込んで座る。バッフェを3皿も抱え、座るやいなや挨拶もなしにスマホをいじる。マナーが頗る悪いと思ったらやはり中国人である。そういえば昨夜このホテルには中国人の団体客が沢山いた。ゆっくり朝食を取り、街歩きに出かける。
ロバニエミ博物館
-20℃近い中を、博物館へと出かける。雪は3~40cmほどで、塩化カルシウム(融雪剤)が撒いてあるので、あんまり滑らない。ガラスの通路があるデザインの洒落た建物。この地方の自然、風俗の展示。オプショナルツアーを取らなかった仲間も見に来ていた。窓の外の川岸をスノーモビルで遊んでいるツアー客がいた。寒い中風を切って進むと鼻の粘膜を痛めるのではと、余計な心配をしてしまう。
ロバニエミの街
本日は夜のオーロラ観測ツアー「モイモイ号」のオプションをとっているだけなので、日中暇だ。「ツムラ」という日本語が通じる現地旅行社を訪ね、今から参加できる、犬ぞりとかトナカイツアーはないかと聞きに行ったが、いずれも時間切れでアウト。
インフォメーションセンターに行ったらサンタ村と同じ3種のポスト=①サンタからの手紙②クリスマスに届く手紙③サンタ村発の手紙 を受け付けるポストが有ったので、兄弟宛に絵葉書を買いそのポストに投函した。ついでに我が家宛にも出してみた。何時頃どんな消印で着くか楽しみだ。(1/31に投函して本日は2/13だが現在まだ届いていない)
ショッピングセンターのツリー
インフォメーションセンター内のポスト
ショッピングセンターには気温表示の電光掲示板がよくある。-19℃を表示している。DIYの店やスーパーをひやかして歩く。こちらもバレンタインに合わせ、チョコレートのセールをやっていた。なぜか「ゲイシャ」ブランドのチョコが大量に売りだされていた。このぶんでは、夜は相当冷えそうだ。
夜のオーロラ観測に備え完全防寒の準備をする。上はヒートテック下着にウールセーター、薄いダウンに、厚いダウン更に息子のスキーのヤッケと5枚重ねだ。下はパンツ、ヒートテックの股引、2重ズボンを2枚重ね、厚手の靴下を2枚重ねてカイロをつま先に貼り付ける。さすがにオーバーズボンはやめた。帽子にネックウォーマー、フェイスマスク、手袋(当然2重)とこちらも万全を期す。
ホテルを7:00出発。バスはほぼ満席で東へ70kmほど移動し、森のなかの小さな住宅へ。さすがに周りは暗く、星が瞬く。寒さは刺すように痛い。聞けばここは今-26℃だという。オーロラが出る間併設する大きな倉庫のようなところで待つ。ここは火が燃え、暖かい飲み物や、ソーセージ、クッキーなども用意されている。女子大生のグループか、キャアキャアとうるさい。見るからに素朴なおじさんとおばさんがソーセージをサービスしてくれ,木の枝に挿して日で炙って食べろと勧めてくれる。
オリオン座が綺麗だ
倉庫の中は暖かい
時々外に出て星空を見にゆくのだが一向に出現しない。一時期「でたぞー」の声で外に飛び出したが、どうやら雲を見間違えたらしい。そのうち雲が空を覆いだし、10:30終了撤収。
8:30頃着いたのだから、都合2時間居たけど、ダメだった。外の森の暗さと寒さ、倉庫の中の火の暖かさなどシチュエーションは良いのだが、肝心のオーロラは出現せず。しかし主催の旅行社は何やかやと理由をつけ、オーロラ観測証明書(ロバニエミ市長のサイン入りだそうだ)を配る。此処に4日もいる人は気の毒だ。運もあるだろうけど、ノルウエーのほうが暖かいし、よく見れたよと教えたくなった。
昼飯を食べたイタリアン食堂 殆どの客がスモーガスボードだった。
翌日もゆっくりして昼飯を食べてから、空港へ。ローカル空港ではあるが、刊行に力を入れている風が垣間見えた。
こうして北欧の旅を終えたが、思い切り寒いところも行ったし、オーロラも堪能した。ノルウエーの物価の高さも経験。なかなか面白い旅でした。
ロバニエミ空港 サンタクロース空港ともいう。