遅いことは猫でもやる

まずは昔メールした内容をひっぱってきて練習...
更新は猫以下の頻度です。

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太陽の旅 6

2009-08-31 10:23:02 | 行ってきました
今回の旅の最終日(曇り時々晴れ)

 楽しいことはあっという間に過ぎる。
もう今回の旅の最終日だ。本日は月曜日で、(百貨店やスーパーを除いた)一般
の商店は休みだそうだ。こちらは土日ではなく、日月休みが普通だという。

 リヨンの街の中にある、フランスNo1、というかヨーロッパ一の規模の公園に
行く。中に、サファリパークのような動物園があり、メリーゴーランド、大きな
池、小さな鉄道が走っている。高さ4,50mはあろうかという木々に見守られて、
ここでものんびりと、お弁当を広げている家族が沢山いた。

 公園の一隅にリヨンサミットの記念碑があった。地球を一本の材木で転がそうと
する人たちの青銅像。それがG7の首脳だった。ちなみに日本の首相は橋本竜太
郎。

 池やサッカー場を巡って、湖畔のカフェテラスで休憩。水鳥が寄ってきて、木の
枝に鳥が止まる。
ゆっくり休んでから、新市街中心部のタワーにショッピング。百貨店の中にある
ブライダルセンターで、先日結婚した総務部長のお嬢さんへ、お祝いのコーヒー
カップを買う。リモージュ産Geinの可愛い柄のカップだ。
またスポーツ専門店で本場のペタンク競技球(先日刈谷でも大きな大会があった。
テニスボールくらいの鉄球で行うビー玉みたいな競技。私の同級生が刈谷の協会
長である)をお土産に購入。ここでのレジの女性のマイペースぶりは特筆物であ
る。一人の勘定に5分くらいかかる。のんびり、確認、会話、お客が待っていよ
うが無かろうが、列が長くなろうが無かろうが、お構いなし。交代時間がきたら、
長い列を尻目にさっさと交代。見事なくらい自分本位だ。

 帰途、カルフール(スーパーマーケット)に寄って山羊のチーズ、サラミを買う。
5時頃帰宅し、シャワーを浴び、庭でビールを飲む。みんなで延々と酒盛りが続
く。本日は街のレストランでお礼の、ご馳走をしようと考えていたのに、こんな
においしいワインが次々と出てきては腰が上がらない。白、赤、おまけにロゼま
で出てきた。やっぱりここで宴会と決定。

 奥様が、貴方の老後はノーベル賞受賞を目標に頑張りなさい。とご主人にはっぱ
を掛ける。旦那は「いいとも、私が受賞したらその優秀な遺伝子を欲しがる女性どもと
ハーレムを作るぞ」と意気込む。「待て待て、希望者が多数出てきそうなので、
その予備審査を行おう。」と私は名乗りを上げる。とまあ話は大いに盛り上がり、
夜は更け、杯は空いてゆく。最後の夜も楽しいひと時だった。

 翌日は7/14建国記念日(パリ祭)夜、花火が上がるそうだ。残念ながら朝7
:30出発。ご主人が出発間際に、著書とラベンダー一束をくれる。あくまでも
スマート。
空港まではご夫婦で送っていただく。途中雨が落ちてくる。別れの涙雨だ
さらばフランス。滞在は夢のような一週間であった。

もっともご主人の専門分野は「夢の研究」だからか。さもありなん。


太陽の旅 5

2009-08-31 10:14:03 | 雑感
5日目(快晴) 小旅行最終日。

 朝7:30起床。起きる時間がだんだん遅くなる。
コンチネンタルスタイルのバッフェで朝食。コーヒー、パン、ハム、ゆで卵、ヨーグル
ト、ジュース、などなど。
 9:00スタート。エクスプロバンスへ向かう。エクスと言うのは泉の意味らし
い。大きな通りにもあちこちに噴水がある。高さ30mくらいのマロニエの街路
樹が両方に立ち並ぶ通りで、ノミの市をやっている。家具、台所用品、陶器、
絵画、本、などさまざまなものが並べられている。あまり積極的に売ろうと言う
姿勢は無く「よかったら見て行きな」「ひやかすのを楽しんで行きな」くらいの
感じか。

 道路沿いののカフェテラスで,トップライトの太陽の光に映える雑踏をみながら、
のんびりコーヒー(またはビール)を飲んでいると、時間がゆっくりと、しかも
いとおしく流れて行くようだ。今まで送ってきた、仕事に打ち込む、緊張感のあ
る、充実した時間も捨てがたいが、こんな時間も大切にしたい。町を歩く人がみ
んなこの時間を楽しんでいるように見える。目の前を、細めのフランスパンを
4,5本抱えて歩く男の人が通り過ぎてゆく。

 思い出した。カフェで飲んだのはレモンを絞った、とても酸っぱいジュースだっ
た。舌の先がすぼまるような味のジュースを飲みながら、のんびりした生き方に思
いを馳せたのは何故だろう。

 別の路地では、生鮮食料品の市場がにぎやかだった。野菜、果物、鮮魚、花、チー
ズ、サラミ、オリーブ、などなど、山積みに並べ活気がある。セザンヌの活躍した土
地らしく、歩道にセザンヌゆかりの建物への案内が真鋳の鋲で表示してある。奥様が演奏旅行でで訪れた、大ホール、セザンヌの学んだ法律学校、教会などを見て回る。

 途中、砂時計のように砂を落としてゆく、絵画のような工芸品を見て欲しくなっ
たが、40万円ほどするというのですぐ諦めた。4万円なら考えたのだが。
代わりに南仏らしいオリーブの実と、プロバンスの守り神の蝉がプリントしてあ
るテーブルクロスを購入。××千円。

 大通りに戻り、レストランで昼食。エビを頼み、白ワインを飲む。良い気分にな
り、其の後、美術館でやっているセザンヌとピカソ展を鑑賞に行ったが、酔っ払
い気味なので、ピカソの良さが分からなかった。

 ここから一路リヨンまで約250kmを戻る。ご主人もさすがに疲れ、途中のド
ライブインで奥様と運転を交代。お疲れ様です。

 自宅に帰ってみたら、門扉になにやらメモが張ってある。「本日夕方、庭でBB
Qをやりますのでお騒がせしますがよろしく」と隣の家からのメッセージ。個人
主義だからこそ、周囲に気を配るこんなところにも、住みやすそうな環境がしの
ばれた。

 夕食は、ソーメン、豆腐、明太子、白飯、と胃に優しいメニューでもてなされた。
連日のご馳走疲れを配慮した絶妙な食事で癒された。

 ご主人が旅行中に撮った写真をすぐプリントして見せてくれ、これを話題にまたまた盛り上がった。


太陽の旅 4

2009-08-27 10:53:32 | 行ってきました
四日目(快晴)

本日も好天。ヨーロッパの人は太陽を求めて、南フランスに来るのだそうだ。
昨日も真っ赤に日焼けしている人を何人も見た。

ホテル・バンバングードを出発し、まず近くの、シャトー・デ・ボーへ。岩山の頂上に作られた中世のお城跡と城下町である。石灰岩の岩山の中にある砦跡。小さな教会や、投石器のレプリカが屋外に残されている。投石機の作動実演をやっていたが、本物の石は遠くへ飛ばなかった。失敗なのか、危険だから飛ばさなかったのか。

 実戦でもこうした失敗はあったのだろう。砦跡は2/3以上崩れているが、石の
文化の強みで、名残は十分推察できる。一時間30分ほどゆっくり見学して、次
へ向かう。この車にはカーナビが着いていないが、夫婦のコンビが絶妙で、ご主人が「どこどこ方面は右か?」と尋ねると、地図を見ていた奥様が、「いいえそこは左に」などと
的確に答える。こちらの街道は、信号機は殆ど無く右回りのロータリーでデスト
リビュートしている。

 次に訪れたのは、泉の町。透明な水が流れる。入り口の町で絵画の蚤の市をやっ
ていた。泉のところまで行ったが、そこは青緑の深い淵になっていた。そこから
伏流水で100mくらい下流で地上に流れ出している。川には藻が生え、碧の流
れが、大きな木々の葉を通す濃緑の光とあいまって美しい。ここの川辺のカフェ
で昼食。ゆっくり休んでから出発。途中水車で製紙をしている工場見学をしなが
ら駐車場まで下る。

 ゴルドン城砦都市のすぐ下の,修道院と附属のラベンダー畑を見に行く。広大な
畑が3箇所以上、林の中に出現。紫色の花が一面に咲いていた。このラベンダー
は修道院で石鹸や香水の原料として使うのだそうだ。修道院の庭は麦が実ってい
た。いかにも修道院らしく質素な感じの建物であった。ゴルドンも観光地らしく、
中心の教会で結婚式を挙げる人がいた。擧式前に集まった人に花嫁が、いちいち
ハグしてキスを交わす挨拶を延々とやっていた。あんな可愛い花嫁ならみんな、
挨拶したいのだろう。

次はルシオンへ。ここは狩に明け暮れた領主の留守に、若い騎士と浮気をしたお
妃が、領主に今食べた料理がその騎士の肉だと知らされ、驚愕の余り崖の上から
身を投げ、その血の色で土が赤くなったと言れる伝説の地である。なるほど土が
血ほどではないが赤い。

 なぜかそんな伝説の地で、二組の結婚式に出会った。内一組は芸能人ではないか
と思うほどの美男美女で、プロカメラマンがさまざまなポーズを要求し、それに
応えていた。伝説の二の舞にならねばいいが・・・。(余計なお世話だ)

さてこれから、本日の宿探し。エクスプロバンス方面に向かい、行き当たりばっ
たりで探そうという予定だが、やはり、バカンスシーズンである。目に付いたホ
テルに飛び込んでは、断られ(エンプレ:満室)、日が暮れかかった。(7時過ぎ
である)ここも断られた5軒目のホテルのフロントマンが、車のところまで来てくれた。わたしが別のホテルを紹介しようと電話で交渉してくれ、やっと確保。中々親切である。原子力発電所、鉄鋼工場の近くのオーベルジュ、L’ETAPEに着いたのは、八時
半を回っていた。長い間運転をしてくれたご主人はさぞお疲れだったでしょう。

 ホテルのレストランはこの時間でも満員であった。前菜に出てきたオリーブを刻んだ塩漬けとパンがビールのつまみにちょうど良い。今日もワインがうまい。9時半には
じめたので、11時にお開き。長く楽しい一日だった。


太陽の旅 3

2009-08-26 10:52:49 | 雑感
南仏3日目(晴れ)

 今日もご主人が買ってきてくれた朝食のパンがおいしかった。
爽やかな朝の空気の中で、食事が進む。ここは札幌くらいの緯度だそうだ。

 今日からプロバンス地方へ2泊3日の小旅行へ。2夫婦4人で出発。高速道路は3車線で広々。さすがにバカンスで、南へ向かう車が多い。自転車を屋根の上などに載せている車がめだつ。ヴィッツクラスの小型車が半分以上。料金所では、200キロくらい走ってもコインで勘定していた。
1000円で渋滞している日本と比べるまでもないか。道路はもともとただだ。

 高速道路は畑の中を進む。カーブが少ない。多分用地買収は大きなトラブルも無く進
んだのだろう。ひまわり畑、ラベンダー、牧草地など確かにこの国は農業国である。ひまわりは同じ方向を向いて咲いているので黄色が鮮やかだ。

 城砦都市エグモルトに到着。石造りの壁に守られた都市、四方の角、門の上には
砦らしく見張り所がある。外部は湿原に囲まれている。門をくぐって入ると、中
はまっすぐな道路で区切られた町並みが続く、中心部の広場にあるカフェテラスで、ビールを飲む。太陽燦々の屋外で、パラソルの下のビールはバカンス気分満点。
みんなのんびり談笑している。海水浴に来たときの海の家と言う気分か。違うのはみん
な落ち着いている。キャアキャアと言う叫び声はない。

 さらに南下してプロバンスへ。葦原や馬の放牧地を横切り海岸へ。そこは闘牛も
有名な地らしい。町のロータリーに闘う牛のブロンズ像があった。人形を神輿の
ようにして練り歩く、マグダナのマリアのお祭りで名高い教会がある。ST・マ
リア・ラ・メール(海のマリア)教会。地下にマリア像が安置されていた。

 路地には屋台が沢山出ており、まさにお祭りムード(お祭りの日ではないが)。
海水浴を楽しむ人も多い。サンドイッチ、アイスクリームの売店がやけに目に付
いた。海岸端で昼食。持参のおにぎりがおいしい。砂浜で太陽を浴びながら平然と本を
読んでいる人を何人も見かけた。残念ながらトップレスの人はいなかった。

 仏蘭西では年間5週間の休暇が権利として与えられ、普通3週間を夏に、2週間
を冬に消化するそうだ。長い休みをゆったりと過ごしている。

 畑の中、馬の放牧地を縫って本日の宿泊地へ。埃っぽい街道筋から少し入ったと
ころに、ホテル・バンバングードはあった。外見はクラッシック。内部は近代的
で清潔な小さなホテルである。
一眠りしてから夕食。庭のプールサイドのテーブルに席を取る。給仕の若い女の
子が愛想良くよく喋る。色白で可愛い子だ。私の知人はシャイな上に、奥様連れなので、まさか口説いている訳でもあるまいに、会話が弾んでいる。なにやらメニューの説明を受けているらしい。若い女性が、鼻に抜ける子音が多いフランス語を話すのはとても
魅力的だ。フランス語が皆目分からないので、参加できず残念だ。

出てきた(選んでいただいた)メニューは次の通り。

ソーセージのパイ包み。
オリーブの塩漬け
マスのクリームソース和え
ほうぼう(または鱈)のフリッター
デザート
チーズ、パン
ワインはロゼ、赤ワインであった。

おいしい料理で会話も弾む。お互いのなれ初めなどを話す。二人の聞き上手は洗
練されている。つい余分なことまで話してしまう。周りのテーブルに人影がなくなり、我々も引き上げた。


太陽の旅 2 

2009-08-25 11:54:30 | 行ってきました
南仏の旅二日目(快晴)

 朝6時に目が覚め、時差ぼけ解消も兼ね散歩に出る。丘陵の上の住宅地。気持ちの良い気温、湿度の中を歩く。
広く壁で囲われた敷地の中に6~8軒の住宅があるところが多い。中世の城塞都市の名残か。
ご主人が、散歩がてら、ジョギングがてら、2kmくらい離れたパン屋さんから焼きたてのパンを仕入れてきて、朝食。文字通りの仏蘭西パン。外側がカリっと焼かれていて、中はふんわり、香ばしい。うまいなあ。

 10時、リヨン郊外のペルージュに出発。
訪れた町は中世そのままの石造りの町である。教会の脇の石の門をくぐり、石畳の道を登って行くと、小さな広場に出る。窓には赤い花が飾られ、石を積み重ねた家が今も使われている。10年近く前に訪れたイタリアのアッシジにちょっと似ている。

 まさに中世そのままの佇まいを見せる町並みを散歩する。小学生くらいの子供た
ちが、引率の大人に従って、見学していた。夏休みのサマーキャンプで、バカンスを楽しむ大人たちから、アルバイトの学生たちが子供を預かる仕組みらしい。大人と子供を小さいときから分ける仕組みだ。入り口の教会に入った。コンクリート打ちっぱなしのような素朴な内装の教会である。

 次にリヨンの町に戻り、丘の上に聳える新しい教会、金色のマリア象が会塔の上
に輝くバジリーク(フルビエール山の)教会(だと思ったが定かではない。)へ。リヨンの町が一望できる見晴らしの良い場所だ。
旧市街ははオレンジ色の瓦で統一され、高さも揃えれれている。ローヌ、ソーヌ河が
合流し、教会の塔、新市街の高層ビルなどが趣を添えている。教会横のレストラ
ンで豚肉のステーキで昼食。林の中の散歩道を下って、旧市街へ。ここにもサマー
キャンプの子供たちが元気に声を上げていた。旧市街には、サン・ジョン・エグリーズ教
会(セント・ヨハネ教会)という古い教会があり(ペストがヨーロッパ全土で大
流行したとき、リヨンだけが免れた。その感謝を表すために建てた教会))、そこには地動説を唱えたガリレオ時代よりまえの時代物、4,5mある時計が時を刻んでいた。
ちょうど3時のチャイムを聞いた。立派なステンドグラスのある教会である。
ここの旧市街もお祭りのような雑踏で、マリオネットや、雑貨、アイスクリーム屋
さんが軒を並べる。ペルージャが中世なら、こちらは近世と言う風情。

 ついでにご主人に聞いたのだが、リヨンは15世紀、ドイツ・グーテンベルグのマ
インツと並ぶヨーロッパ屈指の出版の町だったそうだ。本屋は2,3軒はあったが、
特に歴史を感じるものでもないし、印刷会社が残っているのでもないし、不思議
な感じがした。

 帰りはケーブルカーに乗って山頂に戻り、古代コロセウムを利用した野外劇場
(こういうのがヨーロッパのすごいところだ。遺跡を現代に生かしている)の横
を通って駐車場へ。

 住宅地の入り口に古代の水道橋の遺跡が残っている、その脇を通って帰宅。
時差ぼけもあり、昼寝。起きたら夕飯というよりディナーが用意されていた。

 オードブルはメロンの中心部にブランデーを注いだもの。蒸しフォアグラ、ソテー
フォアグラ野菜添え、洋風チャーハン、イチゴ、白・赤ワイン、などと、ご馳走が次々と洒落た会話とともに提供された。バイオリニストの奥様は料理もプロ級である。「日本人の妻が最高だ」という世界の評価は当たっている。

すっかり良い気分になり今夜も就寝。

太陽の旅 1

2009-08-24 14:21:20 | 雑感
 先日リヨンからプロバンス周辺の南フランスへ旅してきた。

 知人(家内の同級生のご主人)がリヨンに40年来住んでおり、10年ほど前に来日した折意気投合し、名古屋のスナックで義兄弟の契りを交わした。

 お二人とも長年フランスで鍛えられたせいか、会話の名手で、食事の時間は笑いが絶えず、生活を楽しむ、とても魅力的なご夫婦である。良い意味で個人主義を大事にする風土の中で、生き生きと過ごされている姿を見て、タダひたすら仕事を中心として打ち込む私たちの生き方、とは違う人生があることを肌で感じた次第。
今回は、現地で生活する人のアレンジと運転する車で、快適に、素晴らしいところばかりを案内していただき、太陽に恵まれたとても良い旅であった。

 まあ一般論はこれくらいにして、旅の始まり、小さな(といっても仏蘭西第二の都市)リヨン空港にはご主人が迎えに来てくれていた。10年ぶりの再会だが、空白を感じさせない。

 まず空港の駐車場の精算機でつまずく。コインを受け付けない。他のお客もぶつぶついっているが、とにかく精算ができない。彼は「仏蘭西の自販機はこわれているのが普通なんだ」と悪態をついて、諦めて駐車場に向かったら、その入り口にも別の精算機があり、難なくクリアー。小型ベンツでリヨン郊外の住宅地へ。

 緑に囲まれた瀟洒なお宅の庭で、軽い食事。歓迎のシャンパン、手作りの鉄火巻
き、豊富なサラダなど。ご主人が「少し時期遅れなんだけど・・」と庭から切ってきた色鮮やかなバラをグラスに挿して家内に差し出したのには参った。フランスの伊達男の仕草ではないか。シャイな学者と言うイメージとは対極にある。

 家の中も絵画や花、、置物、家具なども吟味され、さすが文化の国である。時差の関係もあり初日は、パタン・キューと寝てしまった。

(この旅行中、写真も随分撮ってきましたが、画素数が大きくて、ブログに掲載する方法が私には複雑で手に負えないので、文章のみでご容赦ください)

秋きぬと・・・

2009-08-22 02:27:45 | 雑感
 まだまだ暑い日が続いていますが、お盆を過ぎ、朝夕はさすがに少し涼しさを感じるようになってきました。異常気象といわれる昨今ですが、自然の大きな流れは普遍ですね。

 まさに、「秋きぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる(古今169)」である。
>http://www.asahi-net.or.jp/~SG2H-ymst/yamatouta/sennin/tosiyuki.html

 気がつけば、ススキの穂先が伸びてきている。
 こうして歳は巡り、人は老いてゆく。

秋はちょっぴりセンチメンタルな気分を味わわせてくれる。

 来たるべき冬に備えて、体力作りをしなくては。

魁夷の池

2009-08-21 08:39:38 | 雑感

 お盆休みに蓼科、チェルトの森を家内と次男で散歩していたら、ひょっこりきれいな池の畔に出た。水は碧に澄み、湖畔には白樺が生え、波一つない水面に鏡のように姿を映している。

あたりは、鳥の声だけで、静まり返っている。息を呑むような景色だ。

どこかで見たような景色だ。デジャブーではないかと必死で思い出してみたら、去年夏長野善光寺横の東山魁夷美術館で見た、白馬が描かれている湖畔の情景だと思いあたった。

家内に確かめたら家内も賛同してくれた。どこからか白馬が出てきそうである。

しばし心を洗われる思いで湖畔に佇んだ。

ハイボール

2009-08-16 21:13:50 | 雑感

最近、カロリーの関係もあって、ビールや日本酒、ワインより焼酎、ウイスキーの水割りなどが多くなった。

 サントリーのコマーシャルに影響されて(あの小雪が何とも良い)ハイボールにしてみた。学生時代にとリスをハイボールで呑んで以来である。懐かしくもある。

ウイスキーが少し甘く感じられ、口当たりが良い。毎回角壜が半分近く空いてしまう。度々酒屋に向かうのも面倒である。ついに2,7Lの大瓶にした。ゆったりとした感じである。悪酔いもない。良いことづくめみたいだ。

量はセーブしながらも、しばらくはこれで行こう!

朝顔

2009-08-06 08:59:51 | 雑感

 毎年、浅草の朝顔市から鉢植えを送ってくれる知人がいる。夏の風物詩として楽しんでいる。
今年は生憎先月フランスへ行っていたときに届いたらしい。
帰ってきたら配達不在票が数枚ポストに入っていた。

 あわててすぐ運送会社に連絡した。届いたのは無残にも枯れかかった鉢だった。Y急便は何の手入れもせず、ほったらかしてあったらしい。
毎年楽しみにしているのにけしからん。
諦めきれずに、丹念に水をやっていたら、雨続きのせいか、一週間で葉が青々としてきて、2週間目には花が咲いた。

 白色の爽やかな花だ。我が家にも夏が来た。おりしも東海地方は2週間遅れの梅雨明けが宣言された。