もう十年以上も前になるか。
長男が誕生祝に贈ってくれた電気シェーバーを毎日使っている。
ナショナル(今はパナソニックと言うらしい)のラムダッシュという機種だ。
当時、偶然2週間ほど前に同じ機種の一段低いのを買って使いはじめていた。
私が買ったのは、使用電力表示が二段階だったが、そのときプレゼントされたのは五段階
に分けてあるのだ。
なによりも、嬉しかったのは、誕生日を長男が気にかけてくれたことである。
私の誕生日は正月の松の内で、子供のころから、殆ど正月の祝いに紛れて、家族にも友人にも気にかけてもらえなかった。
それが、東京から宅配便で誕生祝が届いたのである。
嬉しくてすぐ使い始めた。今までのは次男に譲り渡し、その日からこれを使い始めたのはいうまでもない。
そんな歴史と思い出の詰まったシェーバーが最近トンと調子が悪い。切れ味が優れないのは、内刃も、外刃も寿命だからやむをえないとしても、充電機能がすこぶる悪い。一時間充電しても三日ぐらいしか持たない。
そこでやむを得ず、買い換えた。今度はブラウンを試してみよう。
PRどおり本当に「深剃り」シェーバーなのか?
スイッチを入れると、ブーンというよりブルブルと振動がラムダッシュより大きい。顔に当ててみる。あたる角度が可変なので、スムーズである。
なにより、髭が切れている感じがしない。切れ味抜群である。
確かに深剃りだ。肌つるつるの使用感。至って爽快。
外刃、中刃は掃除ブラシを当てて掃除をするな。と説明書に書いてある。
そんな刃なのに、防護カバーが付いていないのはなぜか?少しだけ疑問。
掃除のための取り外しがやや不便。
想い出深いラムダッシュとは今日でお別れ。明日からはドイツブランドの新鋭ブ
ラウンを使おう。いつまでこの切れ味が持続するのか楽しみである。