がんぼのぶらり紀行

北海道オホーツク遠軽で、昭和時代のお茶の間みたいな食堂 やってる おばちゃんです。

あなたはどんな行動を起こしますか? 無視? それとも?

2011年12月07日 21時39分17秒 | 徒然

夜中から降り出した雨は雪となり、翌日朝には20cmを越える積雪となった。

紋別へ行こうかどうしようか迷ったが、先延ばしは自分の首を絞めるとばかり紋別行きを強行。

 

タイヤ交換の際に 「もうだいぶ来てますね。 交換はしますが、夏タイヤで走るつもりで運転してください」と言われた。

 

それほどすり減ったスタッドレスタイヤ。 しかし行かぬわけにはいかぬ。

後続車の迷惑考えず、ちんたら走って紋別往復。

 

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紋別へ打ち合わせの帰り道、沼ノ上付近で目撃。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

道路の脇へ車が落ちている。 ヘッドライトも、テールランプもついている。

 

まさに 落ちたばっかり のようだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

通過。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

バックミラーに映る事故車。

そして、それを横目に見ているだろうに、通過する何台もの車。

 

 

交通量は多く、反対車線も含め、ひっきりなしに車が通過するのに、誰も止まろうとしない。

「あぁ、落ちてるわぁ~。 大変だね~、あはは・・」

そんなことを言いながら、通り過ぎるのだろう。

 

 

関わりたくないのか。 面倒なのか。

 

 

だが、自分もまさにそれらの車の一台だ。 

事故車を無視して通過して、数百メートル離れたこの場所を走っているのだ。

 

 

 

 

 

 

 

ここで知らん振りは、後悔する。    

車を止めた。

 

 

 

 

 

  「戻るの?」 

 

同僚が言った。

 

  「戻る。 気になる。」

 

 

 

 

戻った。

 

 

 

 

 

 

uターンし、来た道を戻り、車の落ちている場所で停止。

 

息子が先に降りて声をかけにいった。

 

後ろのドアから降りようとして、(普段から運転席への乗り降りはセカンドドアからしている) 足元に荷物が散乱しており、私は降りるに降りられずもたついた。

 

やっとのことで車を降りて近づくと、落ちた車の運転席の窓を開け、息子と会話をしていたのは60くらいと見られる女性。

 

  「怪我はないですか?」

  「はい、大丈夫です。ありがとうございます。」

  「連絡は?」

  「今、紋別へ連絡してもうすぐ来てくれると思います」

 

よかった。 どうやら怪我もないようだし、声も元気だ。

 

放置するのも気が引けて、そのまま助けが来るまで少し待とうかと思ったが、彼女を見たところそれ以上いる必要もなさそうなので、車に戻ることにした。

 

 

 

 

がんぼ車の前まで戻ったら、

対向車が一台、 止まった。 窓を開け30くらいと見られる男性が顔を出した。

 

 

  「大丈夫ですか? けが人は?!」

 

 

 

該当車両はそっち。  反対側で落ちてる車。

尋ねるなら、反対側の窓を開けて聞いてくれ。

 

 

 

どうやら、私の車と接触し、そのために道路逸脱したと思われたらしい。(笑)

 

 

  「大丈夫です。私も心配で見に来たんです。」

  「あぁ(笑)  (反対側の落下している車を見て、改めて私に) 車の人、怪我はないです?」

  「大丈夫のようです。今さっき紋別へ連絡して助けが来るのを待っているそうです。」

この車も走り出した。

 

 

 

念のため、「何かあったら、もし助けが来なかったら連絡を」 と名刺を渡してきた。

遠軽へ戻ってからも、もし連絡があれば走るつもりだった。

3時間たち、何もないのできっと紋別へ無事に戻ったのだろう。

 

 

 

現場へ戻ったとしても、 何ができるわけでもないかもしれない。

だが、 「困っている人がいるかもしれない」 と思った時、私も息子も黙っていられる性格ではないようだ。

 

息子も後から、 「あの時、そのまま帰っていたら、きっと後悔していた」 と話していた。

 

落ちた車と運転者が無事だったからよかった。

もし、事故情報があとからわかり、車に乗っていた人が 「死亡」 とか聞かされたら、 「あの時、戻って声をかけていたら助けられたかも」 と後悔するのだ。

 

きっとこの思いは、これからも死ぬまで持ち続ける。

 

それでいいのだ。


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