がんぼのぶらり紀行

北海道オホーツク遠軽で、昭和時代のお茶の間みたいな食堂 やってる おばちゃんです。

お裁縫

2011年12月30日 00時59分57秒 | 徒然

実は、あたし。

 

裁縫が大の苦手。

 

衣服を作るためのノウハウを知らない。 型紙が存在することは知っている。だがそれの応用がわからない。

ミシンが使えない。 使い方は解っているが、一枚の布を作品として仕上げるための 『道具』 として使いこなせない。

 

 

 

息子が中学の時、体育祭(学校祭だったかなぁ・・)で、

子供らに着せる衣装を作るというので、クラスの父兄=母 が駆り出されたことがあった。

 

その時、他のお母さん方がてきぱきとこなしている事を、全く出来ずにいた私。

恥ずかしくて逃げ帰りたかった。 だが、 その場で 「自分の子供の服を作る」 ことを終えなければ、帰してはもらえなかった。

 

できない、やり方がわからない、誰かに聞こうにも、仲のよい人がいない。

 

みんな、チャコペン、スケール、定規、ミシンetc を使いこなし、次々と衣装を縫い上げていく。

私だけが、何をしてよいか全くわからず、立ち往生したままだった。

 

これほど情けない、恥ずかしい想いは久しぶりだった。

「自分の子供が使うものを、裁縫で作ることもロクにできないのか」という恥ずかしさだ。

 

来るんじゃなかった。

そう思った。

 

 

ミシンの使い方は知ってる。

型紙を使って生地を切り抜くというのも知ってる。

 

知らなかったのは、

子供の体の寸法を、型紙に起こすこと。

 

 

生地の寸法の測り方さえ知らない自分がとてつもなく惨めだった。

パソコンだったら、ここにいる人たちには負けないのに!

そう思っていた。 今思えば、どれだけ情けないことを考えていたのかと思う。

 

単なる負け惜しみでしかないじゃないか。

 

 

 

結局1時間以上経って、ほとんどの人が衣装として形にしたころ、

何もできずにいた私を見るに見かねて、M奥さんが手を貸してくれた。

「苦手?」 「全然ダメ・・」 「そういう人、いるよね」

 

 

その言葉で助かったとは思えない。 

思ったのは、 

 

裁縫が出来なくては 母とは言えない。

母とは 「できない」 ことがあってはならない。

すべてにおいて 子供を守る べき存在でなくてはいけない。

 

ことだと。

 

 

 

 

 

 

 

子どもたちが成人した今、 『どんな無理だよ!』 と思うのだが、(笑)

だが、実際に当時はそう思わされたのだ。

 

針ひとつ満足に持てないものは、 親とは言えない と。

 

 

 

子どもたちへ。

 

お母が経験してきたことは、単にお母の個人の落ち度的ものでしかないかもしれない。

でも、お母の希望は、 広くいろいろな事に興味を持って、それなりに秀でてほしいと思う。

何をやらせても そつなくこなせる。

そんな人間になってほしい。

 

あぁあ。。  今思い出しても自分にムカつくわ~。

あの時の〇〇さんの 「何さ、こんなこともできないの!」 顔が思い出されて腹が立つ~!!

 

そんなもん、できなくたって他の事で生きていくわい!!


刺繍糸 その後の運命

2011年12月30日 00時36分45秒 | 徒然

まだ使っていない 「束の糸」 を抽出した後 の糸たちの処理は、思ったよりも手こずった。

 

おそらく、 『住まいを調達しようとするチューさん一家』 は、

新居を暮らしやすくするために、かなり リキ (ちから) を入れて念入りにかき混ぜてくれたらしい。

 

 

チューさんにかじられた、糸番号を記載した帯。 

チユーさんの 『下のモノ』。 

長短さまざまな、色とりどりの残り糸。

 

 

それらが実に巧妙に、あきれるくらい、腹立つほどに、見事に絡み合っていた。 

 

 

 

 

 

それでも 「もったいない」 精神は、なかなか取り去ることができず、

結局はちびりちびりと、ほぐし終え。

 

だが、長い糸は別として、それ以外は 針にかけても刺繍に使える長さではなかった。

 

こんな短いのもとってあったのか、と思うような わずか2センチ、3cmものもあった。 

 

我ながら、子供のころから徹底した 貧乏性 = 貧乏 であった。(^_^;)

 

 

 

3センチ以下のものはさすがに使えない。

それ以上の長さのあるものは

 

 

 

 

 

 

今毎日やっている 『アツシ糸作り』 を参考に、

短いものも、継ぎ足し継ぎ足し、常に3本取り状態にしながら

『三つ編み』 を繰り返していく。

 

途中に生まれた 結び目の処理をきれいに済ませると、

 

ちょっとおしゃれな 組紐 が出来たよ♪


内容掲示

内容掲示