唐松林の中に小屋を建て、晴れた日には畑を耕し雨の日にはセロを弾いて暮したい、そんな郷秋の気ままな独り言。
郷秋<Gauche>の独り言
言葉尻をとらえる(其の弐)
皆さんは某メーカーが造る「一番搾り」というビールをご存知だろうか。まっ、お聞きするまでもなくご存知だろうな。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』によれば、正式名称は「キリン一番搾り生ビール(きりんいちばんしぼりなまびーる)」と言うのだそうで、1990年3月に発売されたそうな。
「一番搾り」とはビール業界の用語で、ビール製造時に醗酵が終わったもろみの自重だけで自然に流れだしてくる一番美味い麦汁のことを指すらしいが、これは日本酒と同じだな。調べてみたら日本酒の場合、醗酵が終わった醪(もろみ)を酒袋に入れて槽(そう)でしぼるか、圧搾機で酒粕と日本酒に分ける工程を上槽(じょうそう)というようだ。
上槽時、始めに圧力をかけずに槽口(ふなぐち)から自然に流れる滓(おり)のある濁った酒を「荒走り(あらばしり)」、その後澄んで香りもいい良質な部分を「中汲み(なかぐみ)」、徐々に圧力を加えて搾ったものを「中垂れ(なかだれ)」、さらに搾る最後の作業を「責め(せめ)」というんだな( http://www.dia.janis.or.jp/~bobuta/bobuta/sake/dekikata/sake.tukuri.htm )。
日本酒でいう「荒走り」あるいは「中汲み」にあたるのがビールの「一番搾り」なんだろう。どちらもこれが一番美味いであろう事は容易に想像できる。それじゃ、その次の「責め」や「二番搾り」はどうなんだろう。当然「中汲み」や「一番搾り」よりも味がおちるんだろうな。
これはワインの話として聞いたんだけれど、日本酒でいう「責め」の後の搾りかすに水とブドウ糖や砂糖を加えてもう一度無理やり醗酵させてワインを作ると言うんだ。それで出来たワインに先に作ったワインを(少しだけ)混ぜて味と香りを整えてビンに詰めるらしい。安いワインの話だけど。
話がそれたけれど、郷秋<Gauche>が言いたいのはこうだ。「一番搾り」が美味いのはわかった。美味いからこそ「一番搾り」がブランドになるんだろうな。それじゃ、「二番搾り」や「三番搾り」はどうなっているんだ。確かに某社のビールに「一番搾り」はあるけれど、「二番搾り」や「三番搾り」というブランドは、ない。ということは、「一番搾り」と銘打ったビール以外はみんな「二番搾り」や「三番搾り」、ひょっとしたらブドウ糖や砂糖を加えてもう一度無理やり醗酵させて造った「四番搾り」なのか?
某社の「一番搾り」の価格をWebで調べてみたところ、350ml 1ケース(24缶) が5,493円という価格が出ていた。同社の旧来からのブランドである「ラガービール」と同じ価格だ。美味いはずの「一番搾り」と、「一番搾り」と名乗っていないということは、「二番搾り」や「三番搾り」ではないかと思わず疑ってしまう「ラガービール」が同じ価格というのは納得がいかないな。オリーブオイルなら、二番搾りの「ピュア」より一番搾りの「エキストラバージン」の方が間違いなく高いんだから。
美味い「一番搾り」だけを表に出し、それより味が落ちる「二番搾り」や「三番搾り」はそれと名乗らず同じ値段で売っている某社を、郷秋<Gauche>はけしからんと思っている。だから郷秋<Gauche>は自分から進んで某社の「一番搾り」を買ったり飲んだりはしない。誰かが飲ませてくれるのなら勿論、喜んで飲むけれど。
某社が「一番搾り」は美味いんだと主張するサイトもぜひご覧ください。確かに美味そうだ。
今日の1枚は、やっぱり記事本文とまったく関係のないこれ。なるせの森から遠望した、みなとみらい地区。手前に森の台地にある田んぼ、そしてなるせの森の南端。中央遠くに見えているのがランドマークタワー。手前も向こうも同じ横浜です。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』によれば、正式名称は「キリン一番搾り生ビール(きりんいちばんしぼりなまびーる)」と言うのだそうで、1990年3月に発売されたそうな。
「一番搾り」とはビール業界の用語で、ビール製造時に醗酵が終わったもろみの自重だけで自然に流れだしてくる一番美味い麦汁のことを指すらしいが、これは日本酒と同じだな。調べてみたら日本酒の場合、醗酵が終わった醪(もろみ)を酒袋に入れて槽(そう)でしぼるか、圧搾機で酒粕と日本酒に分ける工程を上槽(じょうそう)というようだ。
上槽時、始めに圧力をかけずに槽口(ふなぐち)から自然に流れる滓(おり)のある濁った酒を「荒走り(あらばしり)」、その後澄んで香りもいい良質な部分を「中汲み(なかぐみ)」、徐々に圧力を加えて搾ったものを「中垂れ(なかだれ)」、さらに搾る最後の作業を「責め(せめ)」というんだな( http://www.dia.janis.or.jp/~bobuta/bobuta/sake/dekikata/sake.tukuri.htm )。
日本酒でいう「荒走り」あるいは「中汲み」にあたるのがビールの「一番搾り」なんだろう。どちらもこれが一番美味いであろう事は容易に想像できる。それじゃ、その次の「責め」や「二番搾り」はどうなんだろう。当然「中汲み」や「一番搾り」よりも味がおちるんだろうな。
これはワインの話として聞いたんだけれど、日本酒でいう「責め」の後の搾りかすに水とブドウ糖や砂糖を加えてもう一度無理やり醗酵させてワインを作ると言うんだ。それで出来たワインに先に作ったワインを(少しだけ)混ぜて味と香りを整えてビンに詰めるらしい。安いワインの話だけど。
話がそれたけれど、郷秋<Gauche>が言いたいのはこうだ。「一番搾り」が美味いのはわかった。美味いからこそ「一番搾り」がブランドになるんだろうな。それじゃ、「二番搾り」や「三番搾り」はどうなっているんだ。確かに某社のビールに「一番搾り」はあるけれど、「二番搾り」や「三番搾り」というブランドは、ない。ということは、「一番搾り」と銘打ったビール以外はみんな「二番搾り」や「三番搾り」、ひょっとしたらブドウ糖や砂糖を加えてもう一度無理やり醗酵させて造った「四番搾り」なのか?
某社の「一番搾り」の価格をWebで調べてみたところ、350ml 1ケース(24缶) が5,493円という価格が出ていた。同社の旧来からのブランドである「ラガービール」と同じ価格だ。美味いはずの「一番搾り」と、「一番搾り」と名乗っていないということは、「二番搾り」や「三番搾り」ではないかと思わず疑ってしまう「ラガービール」が同じ価格というのは納得がいかないな。オリーブオイルなら、二番搾りの「ピュア」より一番搾りの「エキストラバージン」の方が間違いなく高いんだから。
美味い「一番搾り」だけを表に出し、それより味が落ちる「二番搾り」や「三番搾り」はそれと名乗らず同じ値段で売っている某社を、郷秋<Gauche>はけしからんと思っている。だから郷秋<Gauche>は自分から進んで某社の「一番搾り」を買ったり飲んだりはしない。誰かが飲ませてくれるのなら勿論、喜んで飲むけれど。
某社が「一番搾り」は美味いんだと主張するサイトもぜひご覧ください。確かに美味そうだ。
今日の1枚は、やっぱり記事本文とまったく関係のないこれ。なるせの森から遠望した、みなとみらい地区。手前に森の台地にある田んぼ、そしてなるせの森の南端。中央遠くに見えているのがランドマークタワー。手前も向こうも同じ横浜です。
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