F1マシン、カラーリング小考

 例によって「カラス」でテストを続けていたHONDA F1 RA107のカラーリングが発表された。グリーンベースになるという噂は流れていたけれど、これにはビックリ。

 古くはイタリアの赤、イギリスのグリーン、フランスのブルーといったナショナルカラーを身にまとい熱い戦いを繰り広げたF1だが、チーム・ロータスが1968年に「ゴールドリーフ」のパッケージカラーの49Bを登場させて以来、F1マシンはスポンサーカラーであるのが常識となった。コーリン・チャップマンはテクニカルなアイディアだけではなくマーケティング戦略においても、その非凡な才能を遺憾な発揮したのであった。

 40年間スポンサーのカラーとロゴをまとって走ってきたF1を、あるいはホンダが変えるかも知れない。変えられないかも知れない。郷秋<Gauche>にも分らない。ホンダが主張する斬新なマーケティング手法 -つまり、イメージのライセンス化とウェブサイト上でのチャリティ展開のことだと思うけれど- が、郷秋<Gauche>にはいまひとつ飲み込めないのだ。

 ただ、「環境問題の解決のために取り組んでいこう」という姿勢をメッセージとして具現化したのがあの奇抜なアースカラーなのだとしたら、それはとんでもない間違いなんじゃないかと郷秋<Gauche>は思うんだな。だったら、F1なんか走らせるべきじゃない。ディーゼルやバイブリッド、あるいは燃料電池車(レギュレーション上可能なのかどうかは?だが)でル・マンにでも挑戦した方がはるかにましだ。

 まっ、今回発表されたRA107のカラーリングについては実に多くのF1 blogerが取り上げられているので郷秋<Gauche>はこれ以上書かないが、一つだけ言えるのは、ホンダの新しいカラーリングとマーケティングの成否はRA107の速さ如何にかかっているということだ。ちなみに1968年、「ゴールドリーフ」カラーのロータス49Bを駆るグレアム・ヒル(デーモン・ヒルの父)はモナコを含む3勝、2位3回でチャンピョンを獲得している。

今日の1枚は、我が家の庭のティモールフォセカ。
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