勝つためにスペインに行く

 「勝つためにスペインに行く。」スペインGPを目前に控えたキミ・ライッコネンの発言だ。勿論、F1ドライバーなら誰だってそう思ってすべてのGPの望むわけだけれど、明日から始まるスペイングランプリで取り分け勝利が欲しいのはキミ・ライッコネンだろう。

 デビュー当時からその速さを誰からも認めながらもタイトルを得る事が出来なかっただけではなく、自分よりも若いアロンソに2年連続で栄光を奪い去られたライッコネンである。彼がチャンピョンになるチャンスは今年を逃しては二度とない。だから彼にとっての2007年はチャンピョン獲得のための最後にして最大のチャンスであるはずだ。今年を逃せば「無冠の帝王」と呼ばれることになるだろ。

 フェルナンド・アロンソにとっても3度目のワールドチャンピョン獲得のためにはヨーロッパラウンド最初のレース、それもホームグランプリたるスペインGPで負けるわけには行かない。近年まれに見るガチンコ勝負が明日から始まる。

 さて、ここで負ける訳にはいかなマクラーレンは、ノーズの上を通るプレートを持つフロントウイングを登場ささるのだろうか。絶不調に喘ぐホンダは「像の耳ウイング」を登場させるのだろうか。各チームの空力デバイスの変更には要注目のスペインGPが、いよいよ明日開幕である。

今日の1枚は、今ではすっかり野生化しているヒナゲシ。
コメント ( 2 ) | Trackback (  )