一貴、父に及ばず

 2008年F1第16戦日本GP予選、フリー走行では好調であったウィリアムズ・トヨタの中嶋一貴は残念ながらフリー走行の好調を維持できず、14位と初の日本GPもデビューイヤーの「定位置」からの発進が決まった。

 21年前、一貴の父である中嶋悟は26台中11番グリッドからスタートし、6位でフィニッシュしている。現在よりも7台も多い27台が出生する当時のF1だが、その多くはプライベーターと、現代F1と大きく異なる状況があるために、勿論単純な比較は出来ないのではあるが・・・。

 また、当時の入賞(ポイント獲得は)6位まで、つまり6/27であったが、現在は8/20と、数字上はポイント獲得の可能性は大幅に増えている。勿論これとて単純な比較は出来ない話ではあるのだが。

 当時の14チームのうち、今もその勇士を見せているのはフェラーリ、マクラーレン(エンジンはTAGポルシェ)、ウィリアムズ(エンジンはホンダ)、ミナルディの血を引き継いだトロ・ロッソ、ベネトンを引き継いだルノーだけ。

 一方ではトヨタとホンダがワークスチームとして参戦するなど、日本のファンにとっては嬉しい部分もある。もっとも、入賞の期待が高まるトヨタはともかく、1987年当時破竹の勢いであったホンダ(エンジンサプライヤーとして参戦)がQ1で敗退とは、往年のファンはうな垂れるしかない。

 とまれ、一貴の14番グリッドからのスタートは決まった。ここからの追い上げを期待したいところである。ドライコンディションとなる明日のレースでの入賞は期待できないが、せめて最後までコースにとどまり、その勇士を母国のファンに欲しいものである。


 例によって記事本体とは何の関係もない今日の一枚は、瑞々しくてなんとも美味しそうなのだが、勿論このままバリバリと食べるわけには行かない唐辛子。
コメント ( 0 ) | Trackback (  )