山茶花

[いつもの東京都下某所にて]

   さざんか さざんか さいたみち
   たきびだ たきびだ おちばたき
   「あたろうか」「あたろうよ」
   しもやけ おててが もうかゆい

   (巽聖歌作詞・渡辺茂作曲「たきび」の二番。)

 と歌われる山茶花(さざんか)ですが、この歌詞をもう一度良くお読みください。山茶花の咲いた道で「落ち葉焚き」をしているわけですね。落ち葉焚きはいつするのかというと、落ち葉の季節、つまり秋です。

冬には落葉もすっかり終わり、山茶花の咲いた道に落ち葉はないんです(山茶花は常緑で秋には落葉しませので、ここで云う落ち葉は山茶花の木以外の落ち葉です)。ですから、山茶花が咲いているこの歌の季節は「秋」ということになりますね。

 山茶花を椿と混同して、冬から春の花と思い込まれている方が時におられますが、既述の通り、山茶花は秋の花なのです。お詳しい方には釈迦に説法だったことかと思いますが、念のため。
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