ミヒャエルの不振はシャーシが原因?

 上海GPのリザルトは既にご存知の通り。マクラーレンのディフェンディング・チャンピョン、ジェンソン・バトンが2勝目をあげポイントを60とし、2番手のニコ・ロズベルクに10ポイントの差を付けてトップに立ったのは同慶に至りであるが、郷秋<Gauche>としてはやはりミヒャエル・シューマッハの動向に注目したい。

 郷秋<Gauche>は、あのミヒャエルならば今シーズ初戦からチームメイト、ニコ・ロズベルクを上回る速さを見せ付けるのではないかと思っていたが、残念ながらここまでの成績は4戦4敗。初戦こそ僅差であった二人の差は回を重ねるごとに大きなものとなり第4戦終了の現時点でロズベルクの50ポイント、ランキング2位に対してミヒャエルは10ポイント、10位である。

 郷秋<Gauche>は2010年開幕戦、バーレーンGP終了後にニコとミヒャエル、どっちが偉い?と題する小文を書いた。郷秋<Gauche>としては、4年振りにレースをするミヒャエルの一つ前でのフィニッシュとは、現役ドライバーとしては情けないではないか。4年振りのレースでもさすがミヒャエル、ニコのすぐ後ろでフィニッシュ。これなら第2戦はミヒャエルが上だなと信じて書いた記事であったが、その後の体たらくはご存知のお通り。

 しかしだ、ここに来てメルセデスGPのノルベルト・ハウグが、「シューマッハのシャーシは本質的な問題がある」と発言。次戦ではミヒャエルのシャーシを新しいものに取り替えるのだという。確かに上海GPでもミヒャエルはマシンセッティングに苦労し「コーナーからの立ち上がりでトラクションがかからない」とコメントしていた。

 もしその原因が本当にシャーシにあるのだとすれば、ミヒャエルに落第点を与えるのはスペインGP終了後まで待たなければならないことになる。確かに上海での二人のレース中のラップタイムには1秒053もの差がある。雨による荒れたレースとなった為に、タイヤ交換のタイミングによって順位は大きく変わる仕方のない事としても、問題はこの1秒053の差である。

 ノルベルト・ハウグはこの1秒053の差の原因の多くはミヒャエルが駆るW01のシャーシにあると云うのだろうか。確かにシャーシに問題があるのかも知れないが、マシンの優劣によるタイム差が縮まるはずのウエットレースにおいて1秒以上の差があるとなると、シャーシだけのせいにするのは難しいような気がする郷秋<Gauche>である。しかしだ、ハウグがそう云うのであれば、その判定をスペインGPまで伸ばすことに反対する理由は何もない。ハウグが、チームが、ミヒャエルが、言い訳のできない状態でのレースの結果を見てみようではないか。


 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、恩田の森の春の一コマ。さて、この写真の何が主役かと云うと、一見しても二見してもわからない。撮ったときには柿の木に絡まる蔦のつもりだったが、右側の菜の花も自己主張しているし、前ボケとして配した(つもりの)紅白の箒桃も煩いだけ。主役(何を撮ったのか)がはっきりしない、悪い写真の見本である(^^;。
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